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【続報】北朝鮮ICBM、EEZ内の北海道沖に着弾 高度6千キロ、通常軌道なら米本土超えも
【ソウル共同】北朝鮮は18日午前10時14分ごろ、平壌近郊から日本海に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイル1発を発射した。日本政府が発表した。
同11時23分ごろ、北海道渡島大島の西約200キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾したとみられる。最高高度約6千キロで、約千キロ飛行。
通常軌道で発射すれば、射程は米本土を収める1万5千キロを超える可能性がある。被害情報はない。
北朝鮮は、ICBMの技術向上を図るとともに、連携を強める日米韓3カ国に対抗する狙いがありそうだ。ミサイルは約69分飛行、
意図的に高い角度で打ち上げるロフテッド軌道を使ったとみられる。韓国軍はICBMと断定、平壌の順安付近から発射され、速度は約マッハ22(音速の22倍)だったと明らかにした。
岸田文雄首相は訪問先のタイで、北朝鮮の弾道ミサイルに関して、北朝鮮に抗議したと明らかにした。相次ぐ弾道ミサイル発射を「断じて容認できない」と非難した。
米国は13日の日米韓首脳会談で日韓への拡大抑止強化を表明。これに対し、北朝鮮の崔善姫(チェソンヒ)外相は17日に発表した談話で、米国が拡大抑止強化に執着すれば「正比例してわれわれの軍事的対応は一層猛烈になる」とけん制していた。
北朝鮮は17日にも、東部江原道元山付近から日本海に短距離弾道ミサイル1発を発射。約240キロ飛行し、日本のEEZ外に落下した。
3日にはICBMを発射、最高高度約2千キロで約750キロ飛行した。韓国軍は新型の「火星17」が正常な飛行に失敗したとの見方を示していた。
北朝鮮は3月24日にICBMをロフテッド軌道で発射、最高高度約6200キロで約1100キロ飛行した。飛行時間は過去最長の71分間だった。