あわせて読みたい
巨人・坂本勇人もレギュラー確約なし!原辰徳監督「昨年みたいに走れなかったり本塁打5本では魅力的ではない」
巨人の原辰徳監督(64)が15日、現時点のチーム構想を明かした。レギュラーといえるのは一塁・中田翔、三塁・岡本和、右翼・丸だけとし、異例の大競争を歓迎。実績十分の坂本も遊撃の定位置確約はないと強調した。主将の岡本和がWBC出場で不在の間、主将となる副将・吉川尚輝内野手(28)に「今年が勝負」とハッパをかけたほか、思い描く1番打者論など指揮官が胸中を語った。1軍は16日からの那覇キャンプに向けて宮崎から沖縄に移動した。(取材・構成=片岡 優帆)
原監督は「戦い」を今キャンプのテーマに掲げた。
「チーム内の戦いなくして強いチームはできない。ここ1、2年はなかなかなかった。そういうチーム、メンバー構成にした我々の責任であるというところは反省材料としてあった」
キャンプ前の1、2軍全体ミーティングで「実力至上主義」だと強調した。宮崎では若手からベテランまで激しく競い合った。
「今、レギュラーで構えていいのは丸のライト、中田(翔)のファースト、和真(岡本)のサードぐらいでしょう。勇人(坂本)は昨年みたいに走れなかったり、打率はそこそこだとしても本塁打5本(14年ぶりの1ケタ)では魅力的ではない」
実績十分の遊撃・坂本だけでなく、昨年自己最多132試合出場の二塁・吉川も競争枠の一人とした。
「尚輝は今年が勝負ですよ。昨年はまあまあ安定していた。でも、そこに勝負強さが生まれれば。あれだけのゲーム数に出てあの打点数(31)じゃあね」
昨年は1番打者での先発出場がチーム最多89試合。今年も吉川は1番の有力候補だが、打順も競争の中で見極める。新人の萩尾、門脇、新外国人のブリンソンの1番も「可能性はあるでしょう」と答えた。
「1番バッターが一番重要でしょう。1番バッターが出てきてくれれば比較的オーダーは固まりやすくなる。尚輝がなってくれるなら、それはそれでいい。しかし、相手がくみしやすいと思っているかもしれない。そうならないように誰が出てくるのか。我々もしっかり見ていく必要がある」
吉川への期待は大きい。だから新副将の肩書も与えた。主将・岡本和がWBC出場のため不在となる那覇キャンプからの約1か月間はキャプテンを務める。
「楽しみですね。(主将像は)尚輝流でいい。形は自分でつくらないと。どういうやり方であっても期待したい。キャプテンだからレギュラーというわけじゃないけど、一回りも二回りも大きくなってほしいね」
同様に投手主将の戸郷もWBCに出場する。その間の投手キャプテンは―。
「鍵谷に任せようと思っている。鍵谷はすごくリーダーシップがある」
もちろん、長きにわたり投打の大黒柱として巨人を支えてきた坂本、菅野の奮起にも期待している。
「(今キャンプでは)かなりいいものが出ている。少し荷を下ろしてあげた部分があるから。彼らが先頭を切って戦ってくれるのが理想ですよ。しかし、2人に頼るということは今年はしないということですね」
宮崎でアピールした増田陸、秋広、門脇、萩尾の若手野手4人については「レギュラーに近い人たち」と評価した。16日からは那覇キャンプ。17日の紅白戦は長野、松田らベテランを含めた主力野手全員が初実戦に臨む予定で、競争はさらにハイレベルになる。
「どういう形に固まっていくか(3月中旬までの)この1か月は重要。昨年に比べるとその辺が非常に楽しみなチームになっている。昨年はレギュラーは決まっているような状態で、選手層も必ずしも厚いとはいえなかった。そういう意味ではそこは私の役割は大きいと思いますね」
3月31日のシーズン開幕まで1か月半。サバイバルを厳しい目でチェック、人選してチームを構築する。
◆那覇もアーリー継続
〇…WBCの影響で開幕が例年より約1週間遅いこともあり、今年の巨人那覇キャンプは例年より長く3月5日まで行われる。18日間で紅白戦を含めて実戦は6試合を予定。野手のアーリーワークは継続する。左翼のレギュラー候補の秋広には「戦える状況にきている。バランスを考えたらあそこ(レフト)に左(打者)が入るのは悪くない」と話し「走れる人が増えた。去年はほとんどいなかった。勇人も丸も走る意欲、まだまだできる。オコエもそうだし能力はある人」と走力向上にも期待を寄せた。
https://hochi.news/articles/20230215-OHT1T51164.html
https://hochi.news/images/2023/02/15/20230215-OHT1I51388-L.jpg
https://hochi.news/images/2023/02/15/20230215-OHT1I51356-L.jpg