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【嘘つき韓国】 キンパ、具材で無限に変身…世界化に最も適した食べ物。日本の「マキ」とは全く別物、歴史ももっと古い
キム・ラクフンキンパ料理の専門家が作った多彩な形のキャラクターキンパ
-キム・ラクフン キンパ料理の専門家
-チュイナムル・テゲ(ズワイガニ)などの特産物を活用した農業と組み合わせた料理法の開発
-米国の外食業者と手を組み、多種多様なメニューを発表する計画も
「海苔にご飯とたくあん、カニカマボコを入れて安いものだけをキンパと考えないでください。ドイツの食べ物を入れるとドイツキンパ、アメリカの食べ物を入れるとアメリカキンパになります」。
平凡そうなキンパで世界中の人々の味覚を魅了する人がいる。別名「ロックシェフ」と呼ばれるキム・ラクフンキンパ専門家(50)がその主人公だ。彼の履歴は、キンパの具材のように多彩だ。キムさんは元々、大学で半導体を専攻した工学徒だった。1990年代半ば、半導体分野の人材が貴重な時だったので、その気になれば後になっても就職できるという考えがふと彼の頭に浮かんだ。4年1学期を終えたキムさんは、学校に休学届を出して、忽然と世界旅行に出た。
「いろんな国を旅しながら、たびたび和食店に立ち寄ったのですが、「キンパは元々、日本食」と言う人が多かったんです。ところで、我が国のキンパは形が似ているだけで、日本の「マキ」とは全く別の食べ物なんですよ。歴史ももっと古いですし。それで、負けん気が出てきました。いつかは、韓国が元祖であるキンパで世界をあっと驚かせてあげないと。」
彼は大学で学業を終えた後、マーケティングデザイン分野で職場生活をフルに経験した。しかし、「キンパのこと」が頭の中から離れなかった。結局、御両親と妻の反対を押し切って日本に渡り、ある寿司学校に入学した。卒業後、国内大学で韓食を勉強して、教授職まで担って基本技術をしっかり固めていった。2014年には、ルクセンブルク世界料理ワールド杯の団体戦・個人戦で銅メダルを獲得し、キンパを含む韓食の優秀性を広く知らせた。
彼はキンパの「非定型性」に注目した。料理法が特に定まっておらず、材料に応じてカメレオンのように味と色味を自由自在に変化させることができるからだ。だから、キンパの材料になりそうな国内農畜水産物に興味を持ち始めて、暇さえあれば農山漁村に駆けつけた。農漁民から各生産物の特性とそれに合う食べ物を学ぶ一方で、地域特産物で作られたキンパの料理法を農家に伝授した。
こうして、現場で習得した知識は「創造の源泉」になった。「高城チュイナムルキンパ」、「釜山チョギオムクキンパ」、「河東茶葉キンパ」、「盈徳パクダルテゲキンパ」など、地域特産物を入れた多様なキンパを開発した。また花柄、人の顔、動物・昆虫の姿をしたキャラクターキンパも披露した。特に、パンダの姿を形象化したキンパは中国で人気を集めた。
『キンパは韓食の中でも世界化に適した食べ物です。キンパほど足早に地域化で成功できる食べ物も珍しいです。たとえば中国に行けばキンパと臭豆腐が出会えるでしょう。フランスではフォアグラが材料になることがあります。外国人はキンパの個性的な味や形、色に熱狂します。」
彼の未来もやはりキムパ抜きには語れない。彼の手で作られた色々なキンパが外国人の食卓に上る日が遠くない。
「アメリカ中にビビンバ店舗を保有する外食業者と協力して、キンパメニューを発売する計画です。マカオ・香港など外国ホテルの要請で高級キンパも時間があれば開発しています。国内ではキンパと農業の融合に関心を持っています。地域農特産物でキンパを作るとしたら、農産物の生産・流通からファームパーティーのような農村観光まで、その活用範囲が非常に広いんです。農業の6次産業化のためならどこにだって駆けつけて、キンパを作る才能で貢献します」
イ・ムンス記者、写真=キムビョンジン記者
農民新聞(韓国語)
https://www.nongmin.com/nature/NAT/FOD/337858/view