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スーパーリーグ構想が再始動? 推進派が新計画を明かす…最大80クラブ参戦などを検討か
欧州スーパーリーグ構想とは、欧州サッカー連盟(UEFA)主催のチャンピオンズリーグ(CL)に対抗するアイデアとして計画されたリーグ戦。2021年4月に創設が発表され、欧州各国の強豪12クラブが参加を表明した。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)やUEFA、各国のサッカー協会・連盟が反対の意思を表明したほか、大会方式などをめぐりファン・サポーター並びに現役選手などから批判の声が噴出。レアル・マドリード、バルセロナ、ユヴェントスを除く9クラブが次々と脱退を表明し、構想は事実上頓挫した。
しかし、計画が頓挫してもなお、レアル・マドリード、バルセロナ、ユヴェントスの3クラブは構想からの離脱を表明せず。3クラブ共同でESL計画の継続を声明として発表するなど、構想実現に向けた意欲を示していた。FIFAとUEFAによる3クラブへの懲戒続きや、欧州司法裁判所での法廷闘争など水面下での争いが続いていたESL構想だが、この度推進派が新たなフォーマットを提案し、再び計画実現に向けて動き始めたようだ。
今回の報道によると、ESL構想を推進する『A22スポーツマネージメント』のベルント・ライヒャルトCEO(最高経営責任者)が、ドイツ紙『Die Welt』に対し「欧州サッカー界の基盤は危機に瀕している。変化の時が来た。サッカー界で起業家的なリスクを負うのはクラブだ。しかし、スポーツと財政の基盤が崩壊している中では、重要な決断が迫れれているにも関わらず傍観を強いられることが多い」と既存システムの変革の必要性を訴えたという。
ライヒャルト氏はその上で、新たなESL構想の内容を紹介。同氏によると、新ESLでは複数ディビジョン制が導入され、最大で80クラブが参加する可能性があるという。常任枠は設けられず、スポーツパフォーマンスのみに基づき参加クラブが決定するようだ。なお、参加した各クラブには1シーズンあたり最低14試合への出場が保証されるという。これについてライヒャルト氏は「収入の安定性と予測可能性が得られる」と説明しているようだ。
『A22スポーツマネージメント』は昨年10月から新ESL構想の指導に向けて準備を進めてきた模様。欧州の約50クラブと協議を重ね、その内容に基づき新ESL構想を支える10の原則を策定していたようだ。
計画頓挫から2年が経過しようとしていた段階で、再び浮上したESL構想。果たして事態は今後どのように進展していくのだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8be45b97bf463346b44287709697d3e1369f2f62