米軍、撃墜した中国の気球から「重要な残骸」回収 センサーなど

米軍、撃墜した中国の気球から「重要な残骸」回収 センサーなど

米軍、撃墜した中国の気球から「重要な残骸」回収 センサーなど

米軍、撃墜した中国の気球から「重要な残骸」回収 センサーなど
…墜した中国の偵察用気球とみられるものからセンサーなど電子機器を回収したと発表した。 捜索隊が「すべてのセンサーや電子機器を含む重要な残骸を現場で発見し…
(出典:BBC News)

米軍は13日、南部サウスカロライナ州沖で4日に撃墜した中国の偵察用気球とみられるものからセンサーなど電子機器を回収したと発表した。 
捜索隊が「すべてのセンサーや電子機器を含む重要な残骸を現場で発見した」と、米北方軍は説明した。 
気球の「構造の大部分」も回収したという。 BBCがアメリカで提携するCBSニュースによると、気球のアンテナアレイのうち9~12メートル分も回収された。 
米連邦捜査局(FBI)が回収物の分析を進めている。米政府は、こうした機器が機密性の高い軍事施設の偵察に使用されていたと主張している。 
アメリカは4日の気球撃墜に続き、米アラスカ州沖やカナダ北西部ユーコン準州の上空、さらに米ミシガン州上空でも「高高度物体」を撃ち落としている。 
米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は13日、これらの物体は商用航空機の飛行に脅威を与えており、アメリカ国民の「最善の利益」のために「念には念を入れて」撃墜したのだと説明した。 
米当局は、気球は中国から飛来したもので、偵察目的で使用されていたと主張。 
一方で中国は、気球は偵察用ではなく、気象観測用のものが風で飛ばされたと説明している。 
ミシガン州ヒューロン湖上空での撃墜をめぐっては、米軍のF22戦闘機が最初に発射した「AIM-9Xサイドワインダー」ミサイルが目標を外し、未確認の場所で爆発したと、米メディアが軍関係者の話として伝えている。
2発目のミサイルは命中したという。 同ミサイルの1発辺りの価格は40万ドル(約5280万円)を超える。 
政府関係者は、ゆっくり移動する3つの未確認物体について、いずれも4日の気球よりも小さく、軍のパイロットが目標を定めるのは難しいかもしれないとしている。
 気球の残骸回収作業は、悪天候のため遅れていた。 現在、未確認物体の回収も進められている。 
カナダで撃ち落とされた物体の回収について、カナダ連邦警察は13日、捜索範囲は「積雪量の非常に多い険しい山岳地帯」を含む約3000平方キロメートルに及ぶと明らかにした。 
王立カナダ騎馬警察(RCMP)のショーン・マクギリス報道官は、ユーコン準州とヒューロン湖で落下した残骸について、遠隔地のため回収できない可能性があると述べた。 
カナダ軍のポール・プレヴォスト少将は、3つの未確認物体は「空気より軽い」機械のようだとし、ヒューロン湖上空で撃墜したものは「気球と思われる」と述べた。 
また、一般市民に対し、残骸を発見した場合は警察に直接連絡するよう求めた。 
米メディアは13日、関係筋の話として、アントニー・ブリンケン国務長官がドイツ・ミュンヘンで開かれる安全保障会議で、中国の外交トップの王毅氏との会談を検討していると報じた。 
ブリンケン氏は中国の気球が米領空で確認されたことを受け、5~6日に予定していた中国訪問を取りやめた。 
(英語記事 Chinese balloon sensors recovered from ocean, says US)

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