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【韓国】「文在寅が接種のワクチンは何社製か」韓国民が大統領に疑心暗鬼
■ アストラゼネカ製か、ファイザー製か
4月30日、文在寅大統領夫妻は、ソウル鍾路区保健所を訪れ、アストラゼネカ(AZ)・ワクチンの2次接種を行った。韓国の保健当局では、AZワクチンの接種間隔として11~12週を推奨しているが、文大統領夫妻は3月23日の1次接種からわずか約5週間後に2次接種を受けたのだ。
これについて大統領府は、「5月21日に予定された米韓首脳会談の日程に合わせるために2次接種の日程を繰り上げた」と説明しているが、韓国のネット上には1次接種の時と同様に、「ワクチンのすり替え」を疑う主張が多数上がっている。
「AZは8~12週が推薦間隔でファイザーは3~6週。5週間後に接種を受けたとしたら、果たしてどっちなんだろうね。国民をバカだと思っているんだな」
「大統領の訪米を遂行する青瓦台(大統領府)や外交通商部(外交部)の職員は全員がファイザーを接種したというニュースがあった。大統領だけがAZを接種したという話を信じろとでもいうのか? 正直に言ったらどうだ?」
「2次接種の時期を見れば、(大統領が)どんなワクチンを接種したのかが分かると予言していたYouTuberがいた。やっぱりうそをついていたのか!」
■ 「最初の接種者」になることを拒んだ大統領
自慢の「K防疫」(韓国式防疫モデル)の完成に向けて韓国産ワクチン開発にこだわっていた文在寅政権は、昨年の9月になって世論の非難に背中を押された形でやっと海外ワクチンの確保に動き出した。しかし、すでに先進国がグローバル製薬会社の初期生産分を確保した状態で、ワクチン確保はままならなかった。最近になって、韓国の全人口の2倍以上のワクチンを確保したという発表はあったが、どのワクチンがいつどれだけ入るかについては、まだ明確に提示されていない状況だ。
韓国メディアが「ワクチン飢饉」と揶揄している現状況の中で、まとまった物量が入ってきているのは英国のAZワクチンぐらいだ。韓国防疫当局によると、今年第1四半期にAZワクチンはCOVAX(世界ワクチン共同分配のために設けられた国際機構)や個別契約を通じて約78万人分が導入されたのに対し、ファイザー・ワクチンはCOVAXを通じて約5万5000人分のみが導入された。ところが韓国に最も多く導入されたAZワクチンは、接種に関連したとみられる血栓症の症例が報告されたことで、米国など一部の国で接種中断される事態になった。そのため韓国でもAZに対する強い拒否感が高まり、人々の間で接種を避ける雰囲気が広がった。
メディアと野党は、「バイデン米大統領をはじめとする各国の首脳のように、文大統領がAZワクチンの第1号接種者となり、国民の不安を鎮めるべきだ」と訴えた。大統領府の掲示板には「文大統領がAZワクチンぼ第1号接種者になってください」という国民請願も登場した。しかし与党議員からは、「国家元首は実験対象ではない」「代わりに私が接種する」などとの声が上がり、文大統領のワクチン接種を総力戦で防御した。大統領府は「国民的な不安があれば第1号接種を厭わない」と述べたが、結局のところ文大統領は、防疫当局の「65歳未満者を優先接種」指針を守るとして、第1号「接種」の代わりに「参観」を選択した。
2月26日午前9時、世界で102番目に韓国でも全国的にワクチン接種が始まり、文大統領は麻浦区の保健所を訪れ、接種者を観察するパフォーマンスで歴史的な行事に参加した。この日、大統領府は、「これまで1号接種を受けた者をめぐって様々な議論があった。しかし、もはや議論の意味がなくなった」「象徴的な一人ではなく、国民が同時多発的に(ワクチン接種のために)腕を上げたことに、大きな意味を見つけることができる」とし、これまでの議論を終息させようとした。
■ アストラゼネカ製ならなぜこの短期間で二度目を
(略)
ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/402c1526c4042e584fff6a784022a1e3c63eeed4