『ルパン三世VSキャッツ・アイ』の時代遅れCGに賛否!「スラムダンクを見習って」
1月23日から、『Amazonプライム・ビデオ』にてCGアニメ『ルパン三世VSキャッツ・アイ』の独占配信が始まった。ビッグタイトル同士のコラボに期待が集まっていたが、“CGクオリティ”をめぐって批判的な声が巻き起こっている。
「一世代前のCG」という指摘も…
同作は、40年以上の歴史を持つ超人気コンテンツ『ルパン三世』と『キャッツ・アイ』がコラボレーションした作品だ。
監督を務めるのは、3DCGアニメーション映画『GODZILLA』を手掛けた静野孔文と瀬下寛之。『トムス・エンタテインメント』制作のもと、CGをセルアニメのように見せる“セルルックCG”の表現が追求されている。
しかしその映像を見た人々からは、登場人物の表情の変化が乏しいことや、キャラクターの口元と声優のセリフがかみ合っていないという指摘が続出。
ネット上では、《ルパン三世vsキャッツアイを見始めたけど5分で止めた。キャラ作画とCGアニメの動きにコレシャナイ感》《話の云々以前に映像がしょぼい。お洒落な空気感はCGのせいでどこかに消えたらしい》《キャラの動きに違和感を感じてしまい最後までそれが気になった》《誰だか判別不能のクソキャラデザと表情の変わらないマネキン人形のようなクソCGとクソ演出で最高の題材を盛大にぶち壊した今年一番の駄作》といった声が相次いでいる。
映画「スラムダンク」とは対照的に大コケ
そもそも「ルパン三世」も「キャッツ・アイ」も、セルアニメの印象が強い作品なので、古参ファンから拒絶されているのも当然かもしれない。
しかし同じ条件でも、しっかり成功を収めている作品は存在する。それは現在公開中の劇場版CGアニメ『THE FIRST SLAM DUNK』だ。
同作は言わずと知れた人気漫画『SLAM DUNK』を原作としており、公開前にはCG作画に対してネガティブな意見が集まっていた。ところが実際に公開された作品はクオリティが高く、原作ファンからも絶賛されており、興収100億円を突破する成功作となっている。
同作はCGでありながら、原作に忠実な手書き風作画を実現している上、“制止”と“躍動”のメリハリを付けることで、CGアニメにありがちな違和感を払拭しているのが強みだ。
それに比べて、「ルパン三世VSキャッツ・アイ」は“ひと昔前のCGアニメ”といった印象を与えてしまっているらしく、《スラムダンクを見習って欲しい》《ルパンVSキャッツに比べたらスラムダンクは全然凄い》とも言われている。
CGアニメの大成功作が出てしまった以上、今後のアニメ業界では、「CGアニメだから失敗した」という分析は言い訳にしかならないだろう。2023年は、ある種のターニングポイントになりそうだ。
https://myjitsu.jp/enta/archives/117818
https://youtu.be/zZAsIu9oBIo