阪神　ドラ１森下翔太へ岡田監督“愛のダメだし”「離れすぎ…外はちょっと届かんかもよ」

＜阪神紅白戦＞◇12日◇沖縄・宜野座

　阪神ドラフト1位の森下翔太外野手（22＝中大）が、岡田彰布監督（65）から“愛のダメだし”を受けた。

　11日の2軍紅白戦で初安打＆四球の10割デビューから一夜明け。1、2軍合同紅白戦に、6回から途中出場した。だが、ともに左腕の大竹に投ゴロ、鈴木に空振り三振に仕留められるなど2打数無安打。試合後、指揮官から打席での立ち位置にメスが入った。

　岡田監督　（ベースから）離れすぎのように見えんか？　結構後ろやで。外（角）はちょっと届かんかもわからんよ、いっぱいの球。あんだけ離れたら。体ごといくから、空振りなるやんか。

　本塁ベース寄りに立つ選手が多い中、森下は半足分ほど離れて立つ。その分、外角球が遠くなる。6年目左腕の大竹には、その弱点を見透かされたのか。外のチェンジアップで当てるだけのような投ゴロに仕留められた。もっと打てる逸材と期待が大きいゆえに、早速出た立ち位置の修正指令。森下も「打席立たせてもらって投手を見られたことは、今後の自分の打撃にもつながる」と改善に努める構えだ。

　一方で、状態の良さも見せた。右足肉離れの影響で封印していたシートノックに初参加。右翼に就き、鋭い返球連発で強肩を披露した。「特に問題なくシートノックはできた。このまま継続してやっていきたい」。体調はほぼ100％に近いところまで復調させた。

　14日の第4クールから1軍に合流するプランもあったが、1クール先延ばしとなる模様。15日の1軍楽天戦（金武）と、16日の2軍中日戦（読谷）に出場見込み。結果と内容を示せば、晴れて18日から1軍昇格の可能性がふくらむ。岡田監督も「打席を積んでいって、徐々にやったらええだけやけどな」と背中を押した。

　森下は右翼レギュラーの筆頭候補。この日の2打席を反省し、表情を引き締めた。「できることをしっかりやって、いち早く1軍に行ってチームになじめたらと思う」。打席での立ち位置も試行錯誤。より激しさが増すレギュラー争いを勝ち抜くべく、結果につなげていく。【三宅ひとみ】