あわせて読みたい
【2015/8】虎党何度もため息…江越、3打席連続3球三振「見極められなかった」
(セ・リーグ、阪神1-4ヤクルト、15回戦、阪神9勝6敗、1日、甲子園)ブン、ブン、ブン…。超満員4万6885人が詰めかけたスタンドから、何度もタメ息が聞こえてきた。売り出し中のドラフト3位ルーキー・江越が4打数無安打、3打席連続三振。しかもすべて、3球三振…。大型扇風機と化し、悔しそうに振り返った。
「低めのボール球を見極められなかった」
四回無死一塁で石山の外角低めのスライダーに空振り三振すると、バットが止まらない。六回はカーブ、九回はバーネットのスライダーに次々と空を切った。
7月29日の中日戦(ナゴヤD)では七回に同点弾を放ち、九回に決勝適時二塁打。ともに初球打ちの積極性を発揮し、勝利に貢献した。同21日の巨人戦(甲子園)から「7番・中堅」で先発出場を続け、長打力を武器にアピールしてきた。しかし、前日31日のヤクルト戦でも4打数無安打に終わり、2日連続快音なし。レギュラー定着に向け、まさに踏ん張りどころを迎えている。
「三振はいくらでもしていい」と話している和田監督は「1軍はそういうところ」と1軍の壁を強調した。
平田ヘッドコーチは「低めのところでバットが止まらなくなっている。技術的にも体力的にもまだまだだからな」と指摘。同時に「ラッキーボーイが打てないと勝てない」とも。江越の活躍がチームの雰囲気を変えることは確かだ。
「明日また切り替えてやっていきます。低めの見極めが課題なので、修正していきたい」と江越。打率・176、79打席で29三振と改善点は多い。それでも、思い切りバットが振れるのが最大の長所だ。3三振も、すべて空振りなのは評価できる。ここで踏ん張れ! この苦難を乗り越えれば、きっとひと皮もふた皮もむけるはずだ。