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【中国】中国でグレタが炎上
スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥーンベリ(18歳=写真)が、中国の温室効果ガス排出量などを批判すると、すぐさま中国メディアとヌリクン(ネットユーザー)たちが立ち上がった。
10日、中国官営のグローバルタイムズなどによれば、グレタ・トゥーンベリはTwitterで中国の温室効果ガス排出量が米国を含む先進国全体の排出量よりも多いというニュースを掲示し、「中国が進路を変えない限り、気候の危機を解決することができない」とツイートした。グレタ・トゥーンベリは続けて、「中国はまだ発展途上国に分類されており、彼らは我々が使う数多くの製品を生産している」とし、「それは未来と現在の生活条件を台無しにする言い訳にはならない」と中国責任論を持ち出した。
このニュースは2019年の中国の温室ガス排出量が全世界排出量の27%で、米国(11%)、インド(6.6%)、EU(6.4%)などを合わせたものより多いという、米国のコンサルティング会社ロジウム・グループ(Rhodium Group)の最新研究結果を紹介した。
グレタ・トゥーンベリは2019年、気候関連同盟の休学運動を率いるなどの活動で2019年のタイム紙の『今年の人物』選定され、ノーベル平和賞の候補にも上がった。
グローバルタイムズは、温室ガス排出に対する中国の責任を指摘したグレタ・トゥーンベリに対し、「気候デモで学校をサボる人」で呼んで嘲弄した。英字新聞チャイナデイリー(China Daily)のチョン・ウェイファ(韓国語読み)欧州支局長は、「中国は人口が多くて1人当りの排出量は他の国よりも少なく、先進国が汚染産業を中国などの発展途上国に移転している」とし、「先進国はこれまで最も多くの温室効果ガスが輩出してきたが、グレタ・トゥーンベリはこれを知っておくべきだ」と指摘した。 欧州支局長は、「中国が未来と現在の生活環境を破壊すると言うが、これまで温室効果ガスを最も多く輩出した西側先進国を弁護するのは理解できない」とし、「発展途上国は一日の生活費が1ドル以下で、電気も使わずに生活していることを知っているのか」と非難した。
中国のヌリクンたちも、「グレタ・トゥーンベリが日本の汚染水放流に対しては沈黙して、中国だけを批判したと」とし、「選択的環境主義者」と批判した。
ヌリクンたちは、「青少年が自身のレベルを高めるために熱心に勉強せず、無意味な政治活動にだけ参加している」と揶揄したり、「西側は無知で統制しやすいグレタのような “世論主導層” を作り、中国を標的にする “政治的道具” として活用している」と批判した。