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ATP250 モンペリエ ブブリク、一気に3本のラケットを破壊!解説者「手がつけられない」
一気に3本のラケットを破壊!解説者「手がつけられない」【動画アリ】
「ATP250 モンペリエ」(フランス・モンペリエ/2月6日~2月12日/室内ハードコート)の1回戦で、第6シードとして出場するアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)が一気に3本のラケットを破壊する場面が見られた。米スポーツメディア BroBibleなど複数のメディアが報じている。
現地8日に行われた1回戦で世界ランキング75位のグレゴワール・バレール(フランス)と対戦したディフェンディングチャンピオンのブブリクは、4-6で第1セットを落とすも、第2セットでは相手のマッチポイントを3回しのぎ、1時間以上に及んだこのセットを7-6(12)で取る。
第3セットではブブリクが先にブレークしてゲームカウント4-2としたが、3度のダブルフォールトですぐさま追いつかれてしまう。そして再びタイブレークに突入すると、ブブリクは最初のポイントでまたしてもダブルフォールトを犯し、その後もサーブが決まらず、あっという間に0-6と大差がついてしまう。
マッチポイントを握られてフラストレーションを抑えきれなくなったブブリクは、手にしていたラケットをコートに5度叩きつけて破壊。女性解説者が「幸いにも彼はほかにもたくさんラケットを持っていますからね」と言い終えるや否や、ブブリクは壁際に立てかけてあった別のラケットも同じように渾身の力で叩きつけ、さらには3本目のラケットも同じように犠牲となった。
男性の解説者が「手がつけられない」と呆れた口調でコメントすると、女性解説者は「これが彼の今の精神状態なのでしょう」と冷静に述べている。これまでもラケットを破壊する姿が度々見られているブブリクに対して、観客は1本目を叩きつけた瞬間からブーイングし始め、破壊が進むにつれてその音量は大きくなっていった。
この行為によってブブリクは警告を科されている。そこからブブリクは相手のマッチポイントを第2セットに続いて3回防いだが、4回目を決められてしまい、結局4-6、7-6(12)、6-7(3)で敗れた。
ソーシャルメディア上で反応したテニスファンの間では、「ラケットを破壊した時点で失格になるべき」「装備をすべてスポンサーから無償で提供される特権がこれね」「立てかけてあった2本のラケットは何も悪くないのに、かわいそう」といった批判的な声が多く見られたが、中には「実際にテニスをやってみれば彼の気持ちがわかるさ」とブブリクを擁護するファンもいた。
結局ブブリクは昨年ツアー初タイトルを獲得した記念すべき大会で1勝もできぬまま、後味の悪さだけが残る結果となった。強力なサーブを武器とするブブリクがこの試合で犯したダブルフォールトは14回に上る。
昨年は2月にキャリアハイとなる世界30位にまで登り詰め、「ATP250 ニューポート」と「ATP250 メス」で準優勝を果たしたブブリクだが、今季の戦績はこれで0勝7敗と不振が続いている。
(WOWOWテニスワールド編集部)
https://wowowtennisworld.jp/news/detail/article-2023020905.html