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千葉ロッテ主将・中村奨吾、ファンと小競り合いで「警察沙汰」 執拗にサイン要求されたか
井口資仁氏から吉井理人氏へと監督が交代した今シーズンもキャプテンに指名された千葉ロッテマリーンズの中村奨吾(30)。昨年取得したFA権を行使せずに残留し、9000万円増で球団最高年俸となる2億円(4年契約)で契約更改した。昨年は開幕直後にコロナ離脱して5年連続フル出場を逃したが、主に3番・セカンドで出場。今シーズンも攻守の要として期待されている。
スポーツ紙記者はこう言う。
「彼は守備に定評があり、井口監督の発案でサードからセカンドにコンバートしたら、いきなりゴールデングラブを受賞。広い守備範囲と堅守で2021年にはベストナインとダブル受賞しています」
そんな彼だが、ファンとの間に“トラブル”が起きていた。
1月下旬の夜、沖縄の自主トレから帰ってきた中村が空港のタクシー乗り場付近に現われた時のことだ。居合わせたファンの1人はこう言う。
「何人かのファンが出待ちをしていて、そのうちの1人が中村選手の前に立ってサインと写真を頼もうとしたところ、中村選手は無言のままそのファンの腕を払いのけて、胸をグイッと押したように見えました。
するとそのファンは、中村選手に『押された! 暴力を振るわれた!』と騒ぎ始めた。中村選手は『暴力じゃないでしょう』と言っていましたが、口論になっていて、そのファンが別のファンに警察を呼ぶように頼んだんです。すぐに警官が到着し、中村選手は横にいたトレーナーとファンと一緒に、空港内の交番に連れて行かれました」
このことについてロッテに聞くと、こう回答した。
「中村奨吾選手は空港にて囲まれ、執拗にサインを要求された一連の行動の中で空港の警察の方に話をしました。警察の方を交え、サインを求めた方との話し合いを行い、その場を終えています。
この後にも同じ方々から空港などで中村奨吾選手や、その他のマリーンズの選手たちへの同様の行為が見られ、恐怖を感じた選手もいました。球団では2月1日にHPにて交通機関など他のお客さまにご迷惑が及ぶ可能性がある場所において、サインや写真撮影、握手等を控えさせていただくことを明記した文面を掲載させていただいています」(広報室)
昨シーズンの中村は、138試合に出場し、打率.257、12本塁打、打点はキャリアハイの68打点をマーク。1月20日に田中広輔(広島)、伏見寅威(日本ハム)と行なっている沖縄・恩納村での自主トレをマスコミに公開したばかりだった。前出・スポーツ紙担当記者はこう話す。
「中村にはリーダーシップが期待されています。侍ジャパン投手コーチを兼任する吉井監督はキャンプ中盤から離脱しますが、その監督不在期間に、キャプテンの中村は“現場監督”を任命されているのです」
令和の怪物・佐々木朗希は21歳で、バッテリーを組む松川虎生は19歳。サードの安田尚憲は23歳、ショートの藤岡裕大は29歳。外野も盗塁王とゴールデングラブに輝いたセンターの高部瑛斗は25歳、ライトの山口航輝は22歳と、ロッテは若いチームだ。
「中村はキャプテン2年目の昨シーズンも責任感ある発言が多く、今もその若いメンツのチームリーダーとして自覚が芽生えてきている。その矢先にファンとのトラブルに巻き込まれてしまったことが残念です」(同前)
18年ぶりのリーグ優勝を果たすためには、ファンの節度ある行動も必要なのかもしれない。
※週刊ポスト2023年2月24日号
https://www.news-postseven.com/archives/20230210_1839920.html