2030年釜山エキスポ誘致のための国際博覧会機構の現地実態調査を控え、折り鶴が議論になっています。
釜山東区(トング)は1日、釜山エキスポの現地実査に合わせて、折り鶴を実査団に伝達する計画だという報道資料を出しました。ここで東区は「エキスポ誘致に対する願いと応援を込めた文を添えた折り鶴16,240個を折って、実査団8名に各2,030個ずつ伝達する予定」と明らかにしました。
ところで、そのたくさんの折り鶴は誰が折るのでしょうか?
■ 折り鶴作りに強制動員?…区民・公務員怒り
東区は「全区民」が参加すると言いましたが、これについてインターネット・コミュニティには数日の間に、折り鶴作りに「動員」されたという文が投稿され始めました。
ある匿名会社員コミュニティでは、公務員と推定される掲示者が「私たちの役場職員は区庁長の指示で、来週から折り鶴を作らないといけない」というコメントを残しました。
また別のコミュニティでは、子どもが地域児童センターに通っているというある親は、「(児童センターで)エキスポ祈願の、鶴の折り紙をやらせる」という書き込みをしました。
実際に、釜山の一部の地域児童センターでは生徒たちが折り鶴を作ったことが確認されました。
■ 釜山東区(トング)「計画あったが、反発で取り消し」
これと関連して東区は、「東区とは関係のないこと」と線を引きました。東区の関係者は「計画を推進すると反発があり、全て取り消した」とし、「実際に折り鶴を作ることはなかった」と話しました。
ただし、「折り鶴が誰の意見だったのか」を問う言葉には、「バラバラに出てきた意見だった」として即答を避けました。また、児童センターで折り鶴作りが行われたことには、児童センター側の自主的な判断だと言い添えました。
地域児童センター側は、「関連議論があったのは事実」と認めました。地域児童センター釜山市協議会の関係者は、「1月30日の会議で折り鶴作りのアイデアが出てきたが、その後オンライン・コミュニティに投稿があって、3日に計画を取り消した」と話しました。
国際博覧会機構は、4月3日から7日まで「2030エキスポ」の誘致国を選定するために韓国を訪れ、現地実査を行います。加盟国の代表など8名が参加する実査に合わせて、釜山ではエキスポ誘致を念願する各種行事も相次いでいます。