全世界で認められたはずの“K-コンテンツ”の自尊心を守るためにも、完成度と商業性を備えた新作の継続的な公開が必要とみられる。『OSEN』は2月9日、「『スラムダンク』→『タイタニック』劇場を掌握した海外映画…自尊心傷つけられた韓国映画」と題し、映画業界の現状に触れた。
同日、映画振興委員会の映画館入場券統合電算ネットワークの集計によると、前日(8日)のボックスオフィスは1位に『THE FIRST SLAM DUNK』、2位に『タイタニック』、3位に『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(以下、『アバター2』)、4位に『時をかける愛』とそれぞれランクインした。
日別観客数を見ると、『THE FIRST SLAM DUNK』は5万599人、『タイタニック』は4万1757人、『アバター2』は9758人、『時をかける愛』は8139人を動員した。
海外映画の盛況ぶりに警鐘「韓国映画が上位を奪還せねば…」
先週までは俳優ヒョンビン主演の韓国映画『交渉』(原題)が2位を占め、『アバター2』と2~3位をめぐって競争を繰り広げてきたが、昨日は『交渉』が5位に下がる結果となった。
4K3Dリマスター版で2月8日に再公開された『タイタニック』が公開初日に2位に上がり、5位にとどまっていた『時をかける愛』が4位にランクアップした。『交渉』は5位に位置し、韓国国内の映画ファンの選好度がわかる結果となった。
1月27日から1位の座を維持している『THE FIRST SLAM DUNK』は、13日連続で興行を続けている。原作作家が演出した同作は、全国制覇を夢見る湘北高校バスケットボール部5人の夢と情熱、止まらない挑戦を描いたアニメ映画だ。
前日までの観客動員数は248万7104人で、韓国で公開された日本アニメ映画の歴代観客動員数2位のジブリ映画『ハウルの動く城』(261万4042人)も近く超えるものと予想されている。
豪華客船タイタニック号で繰り広げられるジャックとローズの運命的な愛と予期せぬ悲劇を描いた『タイタニック』は、25年ぶりの再公開も依然として強い勢いを誇る。
日別観客数こそ多くないものの、作品をもう一度観たい観客の選択がしばらく続くものと予想され、ボックスオフィス上位にも着実に名を連ねるとみられている。
ジェームズ・キャメロン監督の『アバター2』は、韓国国内で観客動員数1000万人を突破した後も人気を継続しており、現時点で1059万1271人としている。
台湾ドラマを原作に誕生した映画『時をかける愛』も根強い人気に支えられ、ドラマに続いて映画観覧も続いている。同作はリー・ズーウェイとホアン・ユーシュエンが偶然出会い、妙に胸がときめく既視感を盛り込んだファンタジーロマンスだ。
2月は劇場のオフシーズンでもあるが、口コミで広まった韓国国内外の映画を観客が継続的に好んでいる状況なだけに、韓国映画業界が上位圏を奪還しなければならないという課題がある。公開延期によって韓国映画に危機が広がることだけは避けなければならない。
(記事提供=OSEN)