阪神・岡田監督　ノイジー＆ミエセスの連続弾にも淡々「打った打たれたを評価する時期じゃない」一問一答全文

　「阪神春季キャンプ」（７日、宜野座）

　阪神・岡田監督が第２クール最終日の７日、来日初のシート打撃で２者連続本塁打を放った新外国人のノイジー外野手＝前アスレチックス傘下３Ａ＝と、ミエセス外野手＝前レッドソックス傘下３Ａ＝の一発に小躍りすることなく、ベテラン監督らしい落ち着いたコメントを残した。

　「打たないより打った方がいいに決まってるから。シート（打撃）だから、打たれたピッチャーの方はツラいと思うけど。この時期でね、打った打たれたというのを評価する時期じゃないと思うので、それだけですよ」と淡々とした口調で振り返っていた。

　岡田監督の一問一答は以下の通り。

　－雨は１日降ったが、ここまでは順調なキャンプを。

「そうやね。シートが１日、雨でできなかったけど、まあ順調といえば、順調にきていると思いますね」

　－赤星臨時コーチが来て選手も勉強になった。

　「まあ、走れる選手が多いんでね、その辺、もうワンランク上にいけば、盗塁の数だけじゃなしに、走塁という意味も含めてね、これは実戦になって、どれだけいい効果が出るかでしょうね」

　－スペシャリストで熊谷や植田、島田など、試合の後半に走れる選手もいる。赤星臨時コーチの教えは役に立つ？

　「いやいやまあ、その辺は後半ね、守備ね、ランナーから守備就いたり、その辺のメンバーなんで。まあね。効果はあったと思いますよ」

　－今クールは具志川球場も視察した。ファームの球場を含めて、新人をどう見た？

　「ほとんどね、高校生が多いんだけど、向こうの球場も行ったことなかったから、そういうのも含めてね。まあ、思った以上に球場もいいし、ドームも雨降ってもね、立派なドームもあるしね。もったいないくらいじゃないですか、２軍からしたら。だから、今年からこっちでできるようになったからね。沖縄で。これはもう、ものすごく大きいと思うし、選手もそういう意味では、チャンスを狙うというかね、そういう気持ちになっていると思うんで。その辺はだいぶ違いますね。例年と比べると」

　－ドラ１の森下を見たが。

　「いや、そりゃまだまだでしょ。合流してないんだから。足をケガしてというか、出遅れた分、本人の気持ちも当然、即戦力という形で入っていると思うので、だから、まあ焦らずに、中頃にね、もうちょっとね、次のクールかな、スパイクをはいて合流するみたいだけど、それで良ければこっちに呼んでもいいかなと思っていますけどね」

　－投手の新外国人２人については。

　「いやいや、あんまり投げへんからね。昨日も今日も投げると思って見られなかったから、その辺はちょっと不安ですね。（不安ですか？）そら、不安ですよ。投げる姿を見てないんだもん。２回しか見てないねえ」

　－シート打撃で外国人２人が守備に就いて打った。１打席終了で監督が「もう１打席」と追加したように見えた。

　「いやいや、打つのが余っとったからよ。打つのがおかしいなと思ったからよ。だから、まだピッチャー投げる人数がおるのに、打つのがいてなかったから」

　－その回ってきた１打席で本塁打？

　「うん、まあ、もう１打席って、岡留に当てるよりも桐敷の方がいいでしょ。どう考えてもそうだし。その辺は臨機応変にもっとしないと。それは打たないより打った方がいいのに決まっているから。シートだから、打たれたピッチャーの方はつらいと思うけど、この時期でね、打った打たれたというのを評価する時期じゃないと思うので、それだけですよ」