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【卑劣な韓国】国情院、裁判所の「ベトナム戦民間人虐殺」関連事実照会要請も拒否
国情院から15文字の「記録リスト」を受け取るまで、1審から最高裁(大法院)の確定判決に至る3年以上もの法廷争いを続けてきた被害者代理人団は、真相究明に向けた国家機関の関連記録の公開を求めた。
9日、本紙の取材を総合すると、国情院は最近、「中央情報部(現国家情報院)がベトナム戦争に参戦した将兵を対象にフォンニィ・フォンニャット村事件を調査した記録すべてを公開してほしい」という裁判所の事実照会を事実上拒否する内容の答弁書を提出した。
これに先立ち、ソウル中央地裁民事68単独のパク・ジンス部長判事は先月12日、被害者のグエン・ティ・タンさんが韓国政府に対して起こした初の国家賠償訴訟の2回目の弁論期日に、被害者代理人団の事実照会申請を受け入れ、国情院と国防部に関連記録のすべての提出を要請した。
裁判所が行政機関にベトナム戦争民間人虐殺関連記録の一切の提出を要請したのは今回が初めて。
しかし、国情院は「中央情報部が1969年11月にベトナムのフォン二ィ村で発生した事件に対して、チ・ヨンオン、イ・サンウ、イ・ギドンを調査した記録リストは、情報公開訴訟の判決を通じてすでにグエン・ティ・タン側の訴訟代理人に提供した」とし、「追加的事項は公共機関の情報公開に関する法律で定められた手続きなどによって処理するのが妥当だと考えており、送付できないことを了承してほしい」と答弁した。
これにより、ベトナム戦争民間人虐殺関連記録が公開される日は再び遠のいたものと見られる。記録を受け取るためには、再び情報公開請求による長い法廷争いを続けなければならないからだ。
被害者代理人団が最高裁の確定判決を受け、国情院から「チェ・ヨンオン/釜山(プサン)」「イ・サンウ/江原」「イ・ギドン/ソウル」と書かれた15文字の文書リストを受け取るだけでも3年8カ月がかかった。
これに先立ち、グエン・ティ・タンさんの代理人であるイム・ジェソン弁護士は2017年8月、国情院に「中央情報部が1969年11月、青龍部隊1大隊1中隊の3小隊長を調査した尋問調書や報告書など文書のリストを公開してほしい」と情報公開請求をしたが、拒否処分を受け、2回にわたり非公開処分取り消し訴訟を起こした。
国情院関係者は「『関連記録目録はすでに訴訟判決を通じて当事者に提供しており、追加事項は法に定められた手続きなどによって処理するしかない』という答弁書を送った」とし、「今後も該当事案に対して関連法と裁判所の判決基準に従って誠実に対応する方針」だと明らかにした。
これに対し、代理人団は「国家機関である国情院が真実を明らかにできる情報をなぜ隠しているのか、納得できない」とし、「裁判所の事実照会要請に対し、個人が改めて情報公開請求をしろというのはまともな答弁でない。情報公開請求をしても今回のように“リスト”を渡すだけで、時間を引き延ばす可能性が高い」と指摘した。
「フォンニィ・フォンニャット事件」は1968年2月、韓国軍青龍部隊がベトナムのクアンナム省ディエンバン市(当時ディエンバン県)フォンニィ村の住民70人余りを殺害した事件を指す。
当時8歳だったグエン・ティ・タンさんは、青龍部隊1大隊1中隊の軍人によって左のわき腹を撃たれて重傷を負い、手術で命は助かったものの、今なお後遺症に苦しんでいる。彼の家族5人が命を落とし、14才だった兄は大怪我を負った。
2021-05-10 09:09 ハンギョレ新聞
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/39938.html