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三笘薫のゴール量産が「安すぎる移籍金」を打開!日本人選手の相場急騰可能性も
プレミアリーグでゴールを量産する三笘(ロイター)
〝ミトマ旋風〟が日本サッカー界の難題に風穴をあけるか――。イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(25)がゴールを量産し、その活躍ぶりが世界中で脚光を浴びている。そうした中、三笘のインパクトある活躍によって日本人選手の移籍事情を一変させる可能性にも期待が高まってきている。
三笘は4日のボーンマス戦で試合終了間際に劇的な決勝弾を決めて公式戦3試合連続ゴールをマーク。アーセナルやチェルシー、リバプールといった世界屈指の名門が獲得の動きを見せるなど世界で今、最もホットな選手として注目を集めている。三笘の快進撃に衝撃が広がる中、日本サッカー界が長年抱える懸案を解消する救世主としても熱視線が注がれている。
現役時代に日本代表の主将を務め、2月から日本サッカー協会の専務理事に就任した宮本恒靖氏(45)が6日に取材に応じ、三笘について言及。「これからもっと成功例が多くなる。そこで違約金(移籍金)をどう発生させていくのか」と指摘した。日本人選手はこれまで欧州や南米など強豪国の選手と比べると、海外へ移籍する際に安く〝買いたたかれる〟ケースがほとんどで長年の懸案となっている。
三笘の場合も、今でこそ移籍金相場が60億円前後まではね上がっているが、J1川崎からブライトンへ移籍する際は250万ポンド(約4億円)。現地メディアからは「安すぎる」とやゆされており、そうした現状を打開する契機になるというわけだ。
その上で、宮本専務理事は「三笘選手のように数十億というプライス(値段)がつく選手が多くいるほうが、日本サッカー界にとっていい。そういう選手をどうやって増やしていくか考える必要がある」と重ねて強調した。