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【露と墺はいないぞ】G7は北京侵攻した8カ国連合…中国、安保理招集し攻撃
中国の王毅外相は7日に国連安全保障理事会輪番議長国資格でオンライン特別会議を招集し、国連が真の多国間主義だと強調した。米国の「対中連帯」構築が本格化する状況で国連を通じた牽制に出たのだ。
ロシアのラブロフ外相もこの席で「米国が招集しようとする民主主義サミットはいつになく統合が必要な課題に直面した世界を分ける線を引き国際的な緊張を悪化させるもので、理念に基盤を置いた新しく特別な利益クラブだ」としながら中国に肩入れした。
米国のブリンケン国務長官は「フェイク情報や武器化した腐敗で他の国を狙ったり、他の国の自由で公正な選挙と民主制度を毀損したり、海外ジャーナリストや反体制関係者を弾圧する時、その国は軽蔑を受ける。米国は国際秩序を無視しだれもが同意する規則が存在しないふりをしたり勝手に違反する国を見た時に力で正すだろう」としながら反撃した。
国連の公式中国語サイトは7日、「王毅外相とブリンケン長官が安保理で初めて『衝突』、それぞれ国際平和・安全保障・多国間主義守護の立場を明らかにした」という報道文を掲載し、この日国連安保理を舞台に繰り広げられたブリンケン長官、王外相、ラブロフ外相の舌戦を詳しく伝えた。
この日の安保理閣僚級会談は5日にロンドンで開かれたG7外相会議に招待されなかった中国がロシアを巻き込んで設けた正面対抗カードの性格が濃厚だ。米国が英国、日本、フランス、ドイツ、カナダ、イタリアの西側先進国を前面に出して台湾とウイグル、香港カードなどを総動員して中国を圧迫すると、国連安保理カードで中国が援軍を呼んだ格好だと北京の外交街は評価した。ある消息筋は「来月ロンドンで開かれるG7首脳会談はポストコロナ時代の国際地図を新たに描く最初の対面多国間会談で、ここに招待されなかった中国の焦燥感が安保理特別オンライン会談に反映された。G7外相会談で安保理カードを切った中国が来月の首脳会談ではどのようなカードで対抗するのか注目される」と話した。
王外相はこの日、米国の制裁攻勢に対し「ダブルスタンダード」として非難した。王外相は「制裁のような強制性措置を取るには他の非強制的な手段をすべて使ったという前提が必要だ。安保理を飛び超えた一方主義の行動はいずれも合法性はない。必ず廃棄すべきだ」と主張した。米国がウイグルと香港の弾圧を理由に科した制裁に対する攻撃だ。
ラブロフ外相もとげのある発言で米国攻撃に加勢した。3月にアンカレジで開かれた米中高官級会談攻防戦第2ラウンドにロシアを引き込んで2対1の構図を作った格好だ。ラブロフ外相は「西側諸国にとって多国間主義はいつも自分たちが作った国際秩序を他の国が順守するよう強制する口実」と一喝した。
中国が招集した安保理高官級会議で王外相は直接司会を務めた。ロシア、米国、メキシコ、ベトナム、ニジェール、ケニア、アイルランド、ノルウェー、エストニア、セントビンセント・グレナディーンの11カ国の外相と、インド、英国、フランスの外務次官が参加した。国連本会議輪番議長であるトルコのボズクル国会外交委員長も参加した。
中国外交部の汪文斌報道官は7日の定例会見で「集団政治が多国間機関の権威性と有効性を害している」としてG7に向けた攻勢を継続した。
一方、中国が安保理を招集した7日、中国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にはG7公式写真をパロディにした写真が広まった。中国の有名イラストレーター「烏合麒麟」が1900年に北京を侵攻した8カ国連合軍の写真をG7写真の構図で再構成した後、「前回このグループが中国に向けて一緒にやったのが1900年。120年が過ぎたがまだ夢を見ている」という文とともに掲載した。北京日報も公式ウェイボーに1900年の英国、米国、オーストラリア、インド・、ドイツ、フランス、オーストリア、イタリア、日本の軍人の原本写真を上げ、中国ネットユーザーの「120年が過ぎても強盗の本性は捨て難い」「中国はすでに1900年の中国ではない」というコメントを紹介した。烏合麒麟は昨年12月にオーストラリアの軍人がアフガニスタンで民間人の子どもを殺害する場面を合成した写真を作った当事者だ。当時中国外交部の趙立堅報道官がツイッターにこの合成写真を上げオーストラリア政府の抗議を受けたりもした。
Yahoo!Japanニュース/中央日報 5/10(月) 8:08配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/65279f5d0e6c635551774c6ee967cf90d5f04194