あわせて読みたい
【北朝鮮】平壌市民の4割、食料が底をつく
2/1(水) 6:05
平壌は、北朝鮮国内で最も豊かな都市だ。地方住民が飢えに苦しんでいる時でも、平壌市民には、それなりの配給が行われる。各地の協同農場では、地方住民に配給されるコメと、平壌市民に配給される「首都米」とは別途確保される。
高い忠誠心を求められ、頻繁に開催される政治行事への動員など、平壌市民ならではの苦労もあるが、その引き換えとして安定した生活が約束されていた。
しかしその平壌ですら、最近の食糧難を免れることができなかった。平壌市民の4割が絶糧世帯(食べ物が底をついた世帯)に陥ったというのだ。これに対して、朝鮮労働党平壌市委員会の責任書記(トップ)に選出されたばかりの金秀吉(キム・スギル)氏は、絶糧世帯に対して、10日分の食糧を配給することを命じた。
ただそれ以外の市民も、決して裕福な生活をしているわけではない。現地のデイリーNK内部情報筋が、平壌の最近の食糧事情について伝えた。
市内の中区域の倉田洞(チャンジョンドン)と言えば、故金日成主席と故金正日総書記の銅像が立つ万寿台(マンスデ)のそばにある超一等地で、高位幹部が多く住んでいる。この地域での1月の配給は4人家族基準で7.5キロ、それも救荒食物であるトウモロコシだったという。
倉田洞をはじめ、配給を含めた様々な面で優遇されている市内中心部の「30号対象」はまだマシな方で、郊外の「410号対象」はさらにひどい。力浦(リョクポ)区域と江東(カンドン)郡では、4人家族に中国産の古くて赤くて小さなトウモロコシが3?4キロ配給されただけだ。
通常はコメをメインにして、大麦、ジャガイモ、トウモロコシを混ぜて配給されるが、トウモロコシだけが配給されたことは、平壌の食糧事情が相当深刻であることをうかがわせる。
(略)
ヤフーニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20230201-00335155