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阪神・湯浅京己「感謝と覚悟を持って」 WBCでもスタイル貫く
昨季、プロ4年目で大きく飛躍した阪神の湯浅京己投手(23)は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも自身のスタイルで勝負する。「感謝と覚悟を持って臨みたい」
昨季は、角度がありシュート回転が少ない質の良い直球と、鋭く落ちるフォークで勝負し、「八回の男」として最優秀中継ぎ投手を獲得。一躍、脚光を浴びた。
昨季の湯浅の投球を見て、ロッテの新監督でもある吉井理人・WBC投手コーチ(57)は「僕の中では(代表入りの構想が)一番にあった」と期待は大きい。今季、阪神で抑えを務めるとみられるがWBCは短期決戦であるため、吉井コーチは「状況に応じて七、八、九(回)の一番大事なところで使いたい。九回が大事とは限らない」と起用の構想を語る。
ただ、WBCを控える中でもさらなる進化のため、オフやキャンプでは新たな試みにも取り組んでいる。3日は休日だったが、初日の1日と2日はブルペン入り。WBCで2月中旬にはチームを離れるため、2日には「体が疲れている中でどれだけバランスが良く投げられるか」と昨季の反省も生かしながら早くも100球を投げ込んだ。変化球も指の間隔を直球より少し広げて変化の具合を試すなどし、「基本的には変えないですけど『どうしてもしっくりこないな』という時のために、違う握りもいろいろ試しながらシーズンでも使えたらな」と語る。
度重なる腰の成長痛からはい上がってつかんだ日本代表。ここまで来られた自身の強みは「(ストライク)ゾーンに強いボールを投げられる」ことと分かっている。「(WBCで)いいところで投げられたらいいが、やることは変わらない。しっかり自分ができることをやるだけ」と「職人」の覚悟をにじませ、言った。「見ている人をわくわくさせるようなピッチングをしたい」。しびれる場面で、抑えるのみだ。【宜野座・荻野公一】
https://news.yahoo.co.jp/articles/5edf691df6f0d1b2086139293776758f46c7913b