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『silent』は「みんなが1つの気持ちでできた」 篠原涼子「すごくピュア」
『silent』
篠原涼子
「すごくピュア」
フジテレビ系ドラマ『silent』の制作チームが、「2023年エランドール賞」で特別賞を受賞。2日、都内のホテルで行われた授賞式で、村瀬健プロデューサーが喜びを語り、出演した篠原涼子がお祝いに駆けつけた。
村瀬プロデューサーは「皆さんの心に響いたことが本当にうれしく思ってます。見てくださった方はよくわかると思うんですけど、本当に地味で静かなドラマでして、何分もの間音楽が全く鳴らなかったり、手話の衣擦れの音しかないみたいなシーンもたくさんあったり、かなり静かなドラマだった思います。脚本の生方美久さんと監督の風間太樹さんという2人の若い才能が思い切って若い力で映像化してくれた。それを、川口春奈さん、目黒蓮さん、鈴鹿央士さん、夏帆さん、風間俊介さん、そして篠原涼子さんを中心とする素晴らしい役者さんたちが、とってもいいお芝居で、文字通りスタッフキャストで紡いできた作品だったと思います」とコメント。
また、「本当に多くのチームメイトと一緒に作っています。そのみんなで『silent』という世界観を形にするっていうことに向かってきた。僕は始まるときに、よく“心のトンマナ(トーン・マナー)”という言葉を使ってたんですけど、どういう作品にするか難しいテーマでもあったので、そこをスタッフ、キャストのみんなが1つの気持ちでできたことが、良い形につながったんじゃないかと改めて思ってます。もう1つ、今回はろう者の方、中途失聴者の方を物語を描くということで、実際のろう者や中途失聴者の皆さんのご意見もたくさん聞いて、たくさんお話をさせていただいて作ってきたのもありましたし、そういう作品を形にしていくっていうことで、解説放送、字幕放送をやるために、該当部署が本当に汗をかいて、たくさんの方のお力をお借りしました」と強調。
さらに、「世田谷代田駅や、タワレコ、LINEなど、実名でいろんなものを出していきました。ラブストーリーは、できるだけ自分たちの身の回りで起こっていることを伝えることが一番皆さんに物語として刺さるんじゃないかな、伝わるんじゃないかなと思っているので、そういう部分で著作権部であったり、営業のチームだったり、フジテレビ社内の多く方々が力を貸してくださって、支えてくださったおかげで、地味で静かだけど、人の心に静かに届くような作品になったと思います。現場のチームのみんなも本当に素晴らしかったし、それを支えてくれた裏のスタッフの皆さんのおかげもあって、皆さんの心に響くものができたと思っています。この場を借りて、すべての方にお礼を言いたいと思います」と感謝した。
そこに、目黒蓮演じる想の母親役を演じた篠原涼子が登場。篠原は「すごくピュアで、すごく繊細で、とても心が落ち着く作品だなと思いました。今までの女優というお仕事に携わってきた経験というより、ピュアな気持ちで、1から初心の気持ちで参加させていただきたいなという気持ちにさせられる作品でした」と振り返る。
そして、「風間監督はピュアで純粋で、一語一句本当に大切に胸に閉じ込めておきたい言葉たちをたくさんくださり、勉強になりました。生方さんも同じ群馬(出身)なんですけど、こんな才能がある人がいたんだと思っちゃうくらい本当にうれしく感じますし、セリフを発していても、言葉の一つ一つが、自分自身でどういうふうに言おうかなと工夫をしたくなるくらい想像をかき立てられるような、読んでて楽しいなって思える作品でした。こんな私を使ってくださった村瀬さんにも本当に感謝しております。これからも皆さんに夢を与えていただきたいと思いますので、作品を楽しみにしております」と期待を寄せた。
○「2023年エランドール賞」受賞者
●新人賞
中川大志、芦田愛菜、松下洸平、岸井ゆきの、間宮祥太朗、奈緒
●プロデューサー賞
・映画部門:『ある男』(松竹) 田渕みのり、秋田周平
・テレビ部門:『カムカムエヴリバディ』(NHK) 堀之内礼二郎
●プロデューサー奨励賞
・映画部門:該当者なし
・テレビ部門:『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ) 草ケ谷大輔
●特別賞
・『ONE PIECE FILM RED』製作委員会
・『鎌倉殿の 13 人」制作チーム(NHK)
・『silent』制作チーム(フジテレビ)