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相次ぐ未成年の“SNSテロ”、学校の責任問う声も…「SNS禁止にすべき」教員の本音
はま寿司、くら寿司、スシローなどで不衛生な行為が“寿司テロ”として拡散
“SNSテロ”の投稿が後を絶たない
回転ずしでの利用客による悪質な迷惑行為の動画拡散が後を絶たない。今年に入って、はま寿司、くら寿司、スシローなどで利用客の不衛生な行為が“寿司テロ”として相次いでSNS上で拡散。話題となる度に新たな内容の動画が連日のように拡散し、もはや収集がつかない状態となっている。被害に遭ったスシローでは株価が急落、時価総額170億円近くが失われた。1日には九州のうどんチェーン「資さんうどん」でも同様の動画が拡散するなど、外食産業全体に大きな影響を及ぼしている。
この他、大手コンビニでも従業員による“バイトテロ”動画が拡散。動画はいずれも若い世代を中心に幅広く利用されている動画投稿型SNS「Tik Tok(ティックトック)」で公開されたのち、ツイッターなど他のSNSに転載、拡散されており、その多くが高校生を含む未成年の投稿だ。スシロー動画ではネット上で特定された当事者の高校生が在籍する高校にも多くのクレームが寄せられている。
ネット上でも「しつけの問題で学校は関係ない」「親の責任」という声の一方で、「親任せでは家庭によって個人差があってすべてをなくすことはできない。学校でもっとネットリテラシーについて教えるべき」「昔は生徒指導で済んでいたことが、スマホの普及で大問題になるようになった。時代が変わったなら教育現場も変わらないと」といった声もあがるなど、意見が分かれている“SNSテロ”問題。被害の連鎖を防ぐためにはどうしたらいいのだろうか。
関東の高校で担任を持つ30代の男性教諭は「高校生にもなって、学校内での出来事ならともかく、街でのトラブルまで教師の責任にされてはたまったもんじゃない。そもそも今の教育現場にはそんなことに時間や人手を割くだけのリソースはありません。ネットリテラシーの授業というのであれば、自治体などで専門家を派遣して行うのがいいのでは」と語る。
一方、中学校で教鞭を執る60代の女性教諭は「こうなってはもう、ブラック校則と言われようが一律でSNSを禁止とするべき。保護者の伴わない生徒同士での飲食店の利用も、認めるべきではありません。ひと昔前は先生が見回りして、ファーストフードやゲームセンターに寄り道していないかを指導していた。何かあると学校側も大きな風評被害を受けるのだから、厳しく管理すべきです」との見方だ。
責任の所在がどうであれ、一度SNS上で迷惑行為が拡散すると、身元が特定され在籍する学校や無関係の在校生にも大きな迷惑がかかるのは事実。外食やコンビニ産業全体を脅かすような“SNSテロ”を未然に防ぐため、社会全体が対策の必要性に迫られている。
ENCOUNT編集部 ENCOUNT 2/2(木) 12:10
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