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ラグビーの〝小さな巨人〟横浜をけん引 「体格の悪口は原動力に」
毎日新聞
横浜キヤノンイーグルスのファフ・デクラーク選手=東京都町田市のキヤノンスポーツパークで2022年12月1日、小出禎樹撮影
「小さな巨人」が横浜で一歩を踏み出した。2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で南アフリカを優勝に導いたスクラムハーフのファフ・デクラーク選手(31)がリーグワン「横浜キヤノンイーグルス」に入団。チームを強力に引っ張っている。
22年12月1日、初練習後記者会見に臨み、身長172センチの小柄な体格について尋ねられ気さくに答えた。「『小さいからラグビーできないよ』とさんざん悪口をたたかれ『畜生』と原動力にしてきた。それゆえチャレンジが好きで日本に来た」
すぐ間近で彼の長いブロンドヘアを眺めていると19年10月、日本大会の日本と南アの準々決勝を思い出した。後半25分、南アの猛烈な圧力でモールがちぎれ、出てきたパスをデクラーク選手が受け取りトライ。追いすがる日本にとどめを刺しパワーと技を見せつけた。
ラグビー人気は1990年代前後に全盛期を迎え、大学選手権や、かつての日本選手権では旧国立競技場が6万人の大観衆で膨れ上がった。しかし学生と社会人の実力差が拡大し、世界にも大きく出遅れ凋落(ちょうらく)の一途をたどった。
くすぶっていた人気が復活したのは15年のW杯イギリス大会。日本が南アを破り世界を驚かせ、五郎丸フィーバーが巻き起こった。日本大会後は「日本の天敵」と注目されたスコットランドのグレイグ・レイドローら超一流選手が続々と日本のチームに移籍した。
フランス大会まで7カ月余。ラグビー界は大変容を遂げ、刺激的な姿をファンに見せている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/859314ea34d37e9ce5c7b1b5577ce4590a37b43e
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