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バットさばきは坂本勇人を彷彿。巨人育成8位の北村流音(桐生第一)の野球センスは天才的
巨人育成8位の北村 流音内野手は、桐生第一(群馬)から、三塚 琉生外野手(同6位)とともに育成選手として、プロの世界に飛び込む。22年の世代ではトップクラスの好投手として評価を受けていた時期があった。細身の体型から体をフル回転させた投球フォームが持ち味で、2年生の時点で最速145キロの速球を投げ込む。変化球の精度も高く、打撃センスも高い。意識の高さで恵まれたポテンシャルを引き出すようになった三塚と違い、北村の場合は、何でもできてしまう天才的な野球センスを持つ投手だったが、野手としてプロのスタートを切る。
投手としての才能もあるが、巨人の環境や本人の可能性を考えれば、その方針には賛成だ。
(打撃)
野性味溢れた打撃スタイルで、長打や本塁打を打った時のバットのさばきは巨人の坂本 勇人内野手(光星学院出身)を彷彿させる。
スクエアスタンスで、グリップを肩の位置に置いて背筋を伸ばしてバランス良く構えることができている。投手の足が降りたところから始動を仕掛け、左足を高々と上げていきながら、真っ直ぐ踏み込んで打ちに行く。
グリップを後方に真っ直ぐ引いていきながら、トップを形成し、振り出しに入っていく。コースに応じて、縦振りをしたり、高めのゾーンについては上からたたくようなスイング軌道で打ち返すことができる。
コースに応じて、瞬時にスイング軌道を判断し、打ち返すことができる反応の良さを見ると、野手向きな人材だと感じる。
(守備)
高校時代、投手としては、ようやく夏に間に合った感じだった。145キロ前後の快速球にはキレがあり、同じ140キロ台の直球を投げる投手と、回転数が明らかに違う直球を投げていた。ピュッと切れる球質という表現がふさわしい。そんな投手がプロでは野手としてプレーする。「肩力」は他の選手と比べても、ワンランク抜けている。
投手時代からフィールディングが上手かったことを考えても、内野手向きといえる。
将来の可能性
投手としての能力は悪くなかったが、勝負どころで高めに浮く傾向があった。最終学年では、やや投手としては奮わなかったので、投手だけだったら、指名漏れしていたかもしれない。ただ、野手としての才能を秘め、夏場でも勝負どころで活躍していたことが巨人スカウトに響いたのかもしれない。
育成枠でのスタートだが、投手出身の内野手としては高いスキルを持っている。これから3年間、這い上がる気持ちで取り組み、支配下登録を勝ち取っていきたい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3cd75e69666e20e78e07bba127085f8dabf04a68