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トイレに行くときも一緒。ぬいぐるみが親友の保護犬に、ようやく永遠の家が見つかる
迷子犬だった 》》ワッフル 》幸せ!
アメリカ・バージニア州にある動物保護施設に去年救助された犬は、なかなか養子縁組が決まらず施設最長居住記録を更新していた。
犬は、孤独を癒すかのように、ぬいぐるみに愛情を注いだ。どこに行くにも連れて行き、寝る時はベッドに招き入れ一緒に眠る。
トイレで用を足す時さえ連れていく、そんな日々を3か月間毎日続けていたのだが、ようやく永遠の家が見つかった。
しかも大親友であるぬいぐるみたちも一緒に引き取ってくれるという。犬は仲間たちと一緒に施設を去った。
【画像】 仲間の犬が次々にいなくなり、ぬいぐるみに愛情を注ぐようになった犬
バージニア州リッチモンドにある動物保護施設『Richmond Animal Care and Control (RACC)』に、ピットブルのワッフル(メス)がやって来たのは、去年11月のことだ。
迷子犬として保護されたワッフルは、今年1月までずっと施設で暮らしてきた。
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仲良くなった他の犬は次々と永遠の家が見つかり施設を去って行く。でも、ワッフルにはなかなか新しい飼い主が見つからなかった。
施設で最長の居住者となったワッフルに、スタッフはたくさんの愛情とやさしさを与えていたが、それでも心の隙間は埋まらなかったようだ。
ワッフルはいつしかぬいぐるみに愛情を注ぎ、孤独を慰めてくれる友達として、片時も離さずぬいぐるみと一緒に過ごすようになったという。
ぬいぐるみは他の犬とは違い、ワッフルの元を去ることはない。安心してずっと一緒にいることができる仲間なのだ。
どこにいくにもお気に入りのぬいぐるみを持ち歩く
RACCのディレクター、クリスティン・ピーターズさんはこのように話している。
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ワッフルが最初にぬいぐるみに出会ったのは、私の事務所に連れてこられた時でした。
カエルと鳥のぬいぐるみを見つけると、廊下を歩いて別の事務所に行き、さらに別のぬいぐるみを集めました。
ワッフルはすぐに、お気に入りのぬいぐるみをどこにでも持ち歩くようになりました。
眠る時も、仲間のぬいぐるみをベッドに運んで一緒に眠り、ベッドを離れる時はいつでも、少なくとも1つをくわえて持ってきます。
トイレに行く時でさえ、ぬいぐるみをベッドから持ち出して一緒にいくのです。
ワッフルは、出会ったすべてのぬいぐるみが大好きでしたが、なかでも特にお気に入りのものは、赤い骨型のぬいぐるみです。2番目はカエルで3番目は鳥のぬいぐるみでした。
ピーターズさんによると、ワッフルはぬいぐるみ以外に興味をしめさなかったという。スタッフが別のおもちゃで遊ぼうとしたり、ヒモで綱引きゲームをしようと誘っても、あまり乗り気じゃなかったという。
その代わり、お気に入りのぬいぐるみたちを嬉々としてスタッフに紹介するのが大好きだったという。
ワッフルは、ケージの中にいる他の犬のそばを通るときにも必ずぬいぐるみを持って歩いていました。
まるで自分の仲間であるぬいぐるみを、他の犬に見せびらかしているような感じでした(笑)
自分とずっと一緒にいるぬいぐるみを紹介して、それを褒めてほしいという気持ちがあったのでしょうね。
私たちは、もちろんそうしていましたが、ワッフルにとってぬいぐるみだけは自分のもとから離れることのない、心を癒してくれる唯一の存在だったのではないでしょうか。
ワッフルについに永遠の家が見つかる
ワッフルが施設で暮らして3か月が過ぎた今年1月、ついにワッフルを引き取りたいという人物が現れた。
最近、愛犬を亡くしたばかりの女性が、RACCがシェアしたSNSアカウントを見て、ぬいぐるみをいつも持ち歩くワッフルのかわいい姿に一目ぼれしたのだ。
数日後、ワッフルは正式に養子縁組をして施設を出ることになった。
幸いなことに、ワッフルが大切にしていたお気に入りのぬいぐるみたちもすべて新しい飼い主が引き取ってくれるという。
ワッフルと愉快な仲間たちは全員、新たな家族の元で共に過ごすことができるのだ。
今、RACCのスタッフは、ぬいぐるみをいつもくわえながらうろちょろと施設を歩いていたワッフルの姿が見られなくなったことを少し寂しく思っている。
だけど、施設にいた時と同じように、ぬいぐるみを飼い主に見せた、常にそばに置きながら、愛情のある家で新しい生活を楽しんでいることを、なにより嬉しく思っている。
最後にピーターズさんは、このように締めくくっている。
ワッフルは、最も愛らしい犬でした。スタッフみんな、ワッフルのことが大好きでした。永遠の家で、ぜひとも幸せになってほしいです。
References:Shelter’s Longest Resident Refuses To Leave Her Plush Toy Collection Behind/ written by Scarlet / edited by parumo