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引退については昨年12月にはすでにチーム側へ意向を示していたという。「ケガはなく、健康です。いつでも、何年でもバレーボールを続けていける体ではあります」と故障が原因ではないときっぱり。「客観的に自分を見たときに、バレーの普及により力を入れて活動していくことが今の私には大事だと思うし、周りにも求められている事だと思う」とコートの外からバレーに携わる立場としての思いが強くなったと説明。「2018年の(チーム)創立からずっとコートの中に立ってきたが、チームメートのバレーに対する姿勢や思いを身近で感じて、プレーでこのチームを引っ張っていかなくても大丈夫と思ったのも一つ」とチームメートの成長も一線を退く決断の一つの要因となったと話した。
「選手としては自信を持ってやりきったと思っています」と笑顔で話す一方で、「退団するという結果になってしまったのは本当に残念だし、悔しくて仕方ない」と言葉を絞り出した。チームがV1昇格を目指すにあたり、佐藤がV1で必要な「コーチ4」の監督ライセンスを持っていないことで、チーム側と意見の相違が生じたことが退団のきっかけとなった。「自分としては今年中にコーチ4のライセンスを取得して、引き続き、監督としてチームに貢献したいと思っていました。でもチーム側からは、すでにライセンスを持っている新しい監督を迎えると言われた。これまでも創設からチームのために運営と何度も話し合いをして努力してきたつもりだが、方向性の違いを感じてこのような決断に至りました」と説明し「チームメートには本当に心配を掛けた。何よりもこの先の皆のことが心配です」と大粒の涙を流しながら、仲間への思いを語った。
佐藤は今季の全試合が終了するまでチームに所属する予定で、引退後は「バレーボール教室などを引き続き行いたいが、まだ考え中」。「この時期に引退と退団を発表するという決断をした気持ちを受け取ってほしい。たくさんの方にご心配も、ご迷惑もおかけすると思うが、最後に私のバレーをする姿をより多くの方に見てもらいたいです」と強く語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6dcc5fef1ae87c0736d159486a3ed2621cf3d6df