【沖縄県】 コロナで目立つ肥満の人の重症化・・・医師 「肥満の人は、症状が出たら早めに検査を」

県立中部病院感染症内科の椎木創一医師は「重症化リスクがあることに気付かず、
症状が突然悪くなり集中治療室（ＩＣＵ）に入る肥満の４０〜５０代が多い。

高齢や基礎疾患に加え、肥満にも重症化リスクがあることを知ってほしい」と訴える。

椎木医師は、中部病院で３月１日〜４月２２日に入院治療をした妊娠中の人を除く感染患者３８人中、
人工呼吸器や体外式膜型人工肺（エクモ）を要し重症化した１０人、重症化しなかった２８人を分析。
重症化１０人のＢＭＩの平均は３１・４と高く、重症化しなかった２８人の２６・９を大きく上回った。

高齢者は重症化しやすいとされるが、重症化１０人の平均年齢は５８・２歳で、４０〜５０代も目立った。

一方で、重症化しなかった２８人の平均は６０・５歳。高齢で集中治療を望まない人もおり一概に言えないものの、年齢差はほとんどなかった。
過去には同院で３０代の重症患者もいた。重症化の一因に変異株が影響した可能性もあるが、全てに変異株の検査ができていないため分からないという。

今回は肥満に特化した分析のため基礎疾患の有無は考慮されていない。

人によっては、発熱やせきなどの症状が出てから１週間前後で急激に重篤化するのが新型コロナの特徴。
椎木医師は「怖いのは自身の重症化リスクに気付いていない人がいることだ。検査や受診に至るのが少し早ければ重症化しなかったケースも多い」と指摘する。

一般的に、多くの人が発熱などの症状が出てから２〜３日でＰＣＲ検査を受ける。
陽性判明後は「若いし体調がいいから」と自宅療養を望んだり、検査だけで医療機関に結び付かなかった人も少なくない。

検査や受診に要した数日であっという間に症状が悪化し、ＩＣＵに運ばれる肥満の人は後を絶たないという。

椎木医師は「特に肥満の人は、症状が出たら早めに検査をしすぐ受診を」と強調。
「医療機関で肺炎など悪くなりそうな兆候がないかを確認し、場合によっては入院で経過を見てほしい」と呼び掛けた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/748463#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

県立中部病院入院（３月１日〜４月２２日）新型コロナ感染３８人の分析

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