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上月壮一郎がブンデスデビューで決定機連発も…W杯明け初戦の日本人対決は鎌田先発フランクフルトに軍配!!
ブンデスリーガは21日、カタールW杯明け初戦の第16節を各地で行い、フランクフルトとシャルケが対戦した。シャルケは中断期間にプロ契約をかわしたFW上月壮一郎が先発でトップチームデビュー。右ウイングのポジションで出場し、シュートやクロスで何度も決定機をつくったが、ゴールには至らなかった。試合はフランクフルトが3-0で勝利し、暫定2位に浮上した。
上月は2021年末に京都サンガF.C.との契約が満了し、翌22年1月からドイツの下部リーグでプレーしていた苦労人。それでも昨年夏にシャルケU-23のテストに合格し、半年間でトップチーム昇格を果たすと、中断明け初戦でさっそくブンデスリーガデビューを迎えた。最終ラインではDF吉田麻也が先発し、フランクフルトもMF鎌田大地がボランチでスタメン。DF長谷部誠もベンチ入りし、元日本代表が勢揃いする豪華な日本人対決となった。
試合の主導権を握ったのはホームのフランクフルト。前半18分、鎌田のシュートチャンスはオフサイドに終わったものの、同21分に試合を動かした。ゴールキックを起点に豪快なパスワークで中央を打開し、FWランダル・コロ・ムアニが右サイドに展開すると、FWイェスパー・リンドストロームが果敢に突破。最後はDFヘニング・マトリシアーニを抜き去って右足でネットを揺らした。
一方のシャルケも譲らない。前半27分、セットプレーで攻め残っていた吉田の競り合いから波状攻撃がスタートし、左サイドを攻め上がったMFダニー・ラッツァのクロスにFWシモン・テロッデが反応。だが、完璧かと思われたヘディングシュートはGKケビン・トラップのスーパーセーブに阻まれる。また直後のCKでは吉田が競り勝ったが、シュートは左に外れた。
なおも優勢を保つシャルケは前半32分、右サイド攻撃で深く押し込むと、相手のクリアボールが中途半端になったところで、ペナルティエリア内に攻め込んでいた上月がボールをキープ。ボールが足元に入った状態でもたついたかと思われたが、鋭く右に持ち出して右足を振り抜き、強烈なシュートが右ポストに直撃した。
さらに前半33分、引き続き上月が魅せた。自慢のスピードを活かして右サイドを抜け出し、グラウンダーのパスをゴール前に送ると、これにFWマリウス・ビュルターが反応。シュートは相手DFに阻まれたが、あわやアシストというチャンスもつくった。そのままハーフタイムへ。少ないチャンスをモノにしたフランクフルトが1-0で折り返した。
後半もシャルケの流れは変わらず、早々に上月がビッグチャンス。左サイドを攻め上がったDFイェレ・ウロネンのクロスボールに対し、ゴール前に飛び込むと、ドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放った。だが、枠内に飛んだボールはこれもトラップがスーパーセーブ。決定機が続いたが、またしても得点にはつながらなかった。
シャルケは後半9分、今度は中央寄りでボールに絡んだ上月が左に展開すると、ビュルターのクロスにテロッデが反応。しかし、このヘディングシュートも枠を捉えることはできない。その後はフランクフルトが落ち着きを取り戻し、拮抗した展開に。同29分、上月はMFケナン・カラマンとの交代でピッチを後にした。
フランクフルトは後半35分、セットプレーのこぼれ球を拾った鎌田が強烈な左足シュートを狙うもDFがブロック。その直後、鎌田はMFセバスティアン・ローデとの交代でベンチに下がり、ピッチ上の日本人は吉田のみとなった。
その後は試合がオープンな展開に移った中、フランクフルトが猛攻を展開。後半39分、細かい崩しからFWラファエル・サントス・ボレが吉田をかわし、右足アウトサイドで決めて2-0とすると、後半アディショナルタイム1分にはFWオーレリオ・ブタがブンデスリーガデビュー戦で初ゴールを決め、リードを3点に広げた。そのまま試合はタイムアップ。再開戦を白星で飾ったフランクフルトが2位浮上を決めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab8df9d07add2f3dfe86512dac32459633d562ea