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【実話】WBC大谷翔平「二刀流」を“読売”が妨害!?
WBC大谷翔平「二刀流」を“読売”が妨害!? 代表メンバー30人決定までの内幕
大谷翔平の「二刀流封印」が思わぬ形で発覚。ヒントは、WBC予選の東京ラウンドと、日本がアメリカで行われる準々決勝、決勝に進出した場合のテレビ中継局にあった。東京1次ラウンドを主催する読売新聞のグループ会社である日本テレビが手を引き、なぜかテレビ朝日とTBSにスイッチしていたのだ。
「背景にあるのが、読売首脳と侍ジャパン・栗山英樹監督との確執」と話すのは、スポーツ紙デスク。
「1月6日、栗山監督は代表メンバー30人のうち、ポスター撮影を理由に、12人を先行発表した。当初は全員まとめて発表する予定だったが、読売筋から横ヤリが入り、今月末への先送りを余儀なくされた。東京ラウンドでの大谷二刀流が人質に取られた格好だ」
代表メンバー選出をめぐり、栗山監督は2009年の第2回WBCで監督を務め、公私とも親しい巨人・原辰徳監督と相談。先行発表時の巨人からの選出は戸郷翔征投手だけだった。選出が期待された坂本勇人と岡本和真が最終選考から漏れている複雑な状況を伝えたという。
「巨人の4番を打つ岡本は日本選手シーズン最多のホームラン56本を含め、最年少三冠王に輝いた『村神様』こと村上宗隆と三塁のポジションが被る。東京五輪金メダルの立役者である坂本は右膝、腰に爆弾を抱えている。巨人の二枚看板がともに〝落選〟という事態への事前根回しだ」(同)
選手が負傷した場合の補償は…
その際に原監督は、「世界一を取り戻すことが一番。監督の決断に協力する」と応じたそうだが、伝え聞いた渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆の側近が「メンツが丸潰れ」と激怒。主筆も「それなら、我々もあえてリスクは冒さない」と、東京ラウンドでの大谷の二刀流出場に注文をつけたという。
WBCは、MLB機構とMLB選手会が立ち上げたWBCI社が主催。しかし、アメリカ国内での視聴率が見込めない東京ラウンドに限っては、巨人の親会社である読売新聞社に主催権を売却し、今大会を含めて運営してきた。
WBCの最大の問題は、選手が試合中に負傷した場合の補償にある。大谷の今季年俸は約43億円。これは巨人選手の年俸総額に匹敵し、ダルビッシュ有(パドレス)の25億円は、昨季日本一になったオリックスとほぼ同額。鈴木誠也(カブス、5年総額約101億円。金額は当時のレート)や吉田正尚(レッドソックス、5年約123億円)も、開幕前に故障するようなことにでもなれば、本人はもとより所属球団への波及も免れない。
「仮に大谷が負傷したとしても、米国ラウンド(フロリダ州ローンデポ・パーク)ならWBCIが責任を負います。しかし、東京ラウンドには明確な線引きがなく、読売への補償責任は免れません。それでも、巨人主体の侍ジャパンなら大谷の二刀流もアリでしょうが、極力、避けたいというのが読売グループ最高首脳の本音です」(スポーツ仲裁を手掛ける法律事務所)
エンゼルスのP・ミナシアンGMは大谷について、「彼が望むなら二刀流を容認する。やりたいことは何でもやっていい」とコメントしているが、腹の中は別。年俸を払うのは球団だし、進行中の球団身売りの最大の目玉が大谷なのだ。WBCでケガをされては、たまったものではない。
「選手は使われる立場。起用法にはタッチできない」
大谷自身はこう話しているが、読売サイドの意向を汲んでか「カジュアル二刀流という選択肢もある」と、DHや外野手からワンポイント登板して野手に再び戻る「ニューバージョン」も提案しているという。先発以外の試合はDHでスタメン出場する「リアル二刀流」は頭に描いていないようだ。
国内で見られるのは最初で最後!?
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日本のプロ野球ファンにとっては由々しき問題だ。
今回のWBCは6年ぶりの開催。次回大会が開催される2026年ごろに大谷の年俸は60億円超えが予想されており、東京ラウンドへの担ぎ出しはさらに難しくなる。その意味で、今回はWBCで大谷の二刀流が国内で見られる最初で最後のチャンスとなる可能性がある。
栗山監督は先行発表した12人に続きカージナルスの日系選手、ラーズ・ヌートバー、山川穂高(西武)、中野拓夢(阪神)、宇田川優希(オリックス)とともに、岡本の代表入りも内定させた。ナベツネ主筆による「二刀流封印」の〝脅し〟が奏功したのか…。坂本の「自主的な侍辞退」を落としどころに、さらに巨人から捕手の大城卓三、抑えの大勢のメンバー入りが判明し、変則左腕・高梨雄平の追加招集もささやかれている。
一時は「選出1人」だった巨人侍だが、これで最終的には最大5人当選の第一派閥となる可能性が出てきた。栗山監督の〝オトナの決断〟が、「二刀流封印」という窮地を救うのか?