阪神・才木 スタミナ王になって七回の壁破る JARTAトレ 極限状態でも体コントロール

阪神・才木 スタミナ王になって七回の壁破る JARTAトレ 極限状態でも体コントロール

阪神・才木 スタミナ王になって七回の壁破る JARTAトレ 極限状態でも体コントロール

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 身長189センチの肉体操縦術を磨き上げた。阪神・才木浩人投手(24)が22日、今オフから導入したJARTAトレーニングの全貌を明かした。身体操作能力の向上を目的とした同トレーニングをこなし、目指すは虎の“スタミナ王”。昨季越えられなかった“七回の壁”を破り、エース・青柳のようにハイクオリティースタート連発を果たしてみせる。
 才木はグラブもボールも手にせず、はだしでスタジオの床に座り込んだ。目を閉じ、「すぅー」と息を吐きながら背骨を1本ずつ動かしていく。まるで蛇を宿しているかのようなその背中の動きが、体の細部までコントロールできている証しだった。
 「だいぶ体を思い通りに動かせるようになってきた」。身体操作能力向上を目的としたJARTAトレーニングを今オフから導入。疲労困憊(こんぱい)の体で立つ試合終盤のマウンドで力を発揮すべく、自らSNSで発見して同トレーニングを取り入れた。
 「長いイニングを投げるには余計な動きを省かないと」と狙いはフォームの修正力を高め、無駄な動きによるスタミナ消耗を避けること。JARTA代表取締役・中野崇氏から直々の指導を仰ぎ、体力の極限状態でも体をコントロールする術を身につけた。
 全ては“七回の壁”を越えるため-。昨季は右肘トミー・ジョン手術から復活を果たし、4勝1敗、防御率1・53。手術明けの影響もあって球数制限などが設けられた中ではあたが、一度も7イニングを投げきることができなかった。プロ6年間でも1軍で同イニングを投げきれたのは1度のみ。「まずはそこを乗り越えなきゃいけない」とスタミナ面の課題改善を最優先事項に据え、今オフは汗を流し続ける。
 「自分が投げる試合はブルペンが休めるくらいの投球をしたい」と、目指すは昨季の青柳ばりの安定感だ。24登板中、ハイクオリティースタート(先発で7回自責点2以下)が伊藤将と並んでチームトップタイの9度、クオリティースタート(先発で6回自責点3以下)が西勇と並んで同18度と、エースの投球の“質”に憧れを抱いた。
 「ハイクオリティースタートを連発できるように」と才木。虎の“スタミナ王”へと進化を遂げ、チームの大黒柱となってみせる。
 ◆才木のハイクオリティースタート 才木はプロ通算24試合に先発。その内、ハイクオリティースタートは、2018年8月22日・中日戦(ナゴヤドーム)の1試合のみ。この時は7回2失点(自責点2)で勝ち投手となった。ちなみに22年は先発9試合の内、5試合がクオリティースタート。内容は7月16日・中日戦(甲子園)から、六回裏一死で雨天コールドとなり完封勝利となった9月1日・広島戦(甲子園)までの5戦連続。
 ◆JARTA 競技のパフォーマンスアップにつながることを目的とした独自の身体操作トレーニング。身体操作が全ての競技における本質とし、高度な身体操作の再現性を高めることを目指す。主にサッカーを中心に取り入れられている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5b7c9547ba58c32be1a376ad8659b1a2018ae26e


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