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【処理水】韓国紙「IAEAが福島原発汚染水の放流施設は安全と説明」 韓国国会では太平洋諸国と討論会開催へ
グスタボ・カルソIAEA核安全・保安局調整官は20日、オンライン記者会見において、各国専門家で構成された調査団が16日からこの日まで日本で調査を行ったと述べた。
共同通信によると、調査団は処理水放流準備状況を点検し、放流以後海水監視体制を確認した。工事が進行中の放流設備も視察した。
グスタボ調整官は「IAEAが汚染水放流前と後をすべて調査し、放流による海洋環境の変化も見極めるだろう」とし「現在は日本政府の放流設備使用前検査などが国際的安全基準に合うようになされている」と説明した。
続いて「今回の検証結果に関する報告書は3ヶ月以内に作成する」とし、汚染水放流に関する包括的評価のために年内に調査団が再び日本を訪問する予定だと付け加えた。
聯合によるとグスタボ調整官は、韓国と中国、太平洋の島国が汚染水の放流を懸念しているという質問に対し、IAEAは独立して中立的であり、IAEAが作った安全基準は信頼できると強調した。
先立って日本政府は去る13日、福島第1原発汚染水の海洋放流を今年春か夏ごろに始めると発表している。
日本の処理水放流に以前から強い反発が出ていた韓国だが、韓国国会では最大野党「共に民主党」の「福島汚染水海洋放出対応団」が26日に海外専門家たちとこの問題について討論会を開催すると発表している。
20日、同党のヤンイウォンヨン(梁李媛瑛)議員室によると、今回の討論会は最近、日本政府が「今年の春または夏の間に福島原発汚染水を海洋に放流する」と明らかにしたことに対する専門的なリスク分析のために設けられた。
討論会では太平洋諸島フォーラム(PIF)で発足した科学者パネル所属の専門家と討論を進める予定だ。PIFはオーストラリア・ニュージーランド・フィジーなど18の加盟国が属している国際会議だ。
詳細を報じた韓国の国際新聞によると、PIF所属の科学者たちは、東京電力と国際原子力機関(IAEA)から汚染水管理データを収集して分析し、計3回の関係者ミーティングを行い、「福島汚染水放流は安全」という東京電力とIAEAの 主張に深刻な問題があるという事実を発見したという。
同科学者たちは福島汚染水放流の問題点を要約したブリーフィング文章を作成し、今回の討論会などを通じて該当内容を発表するとのこと。ただし、科学者の発表がPIF及び所属加盟国の意見を公式に代表するものではないようだと国際新聞は伝えている。
KOREA ECONOMICS 2023年1月22日
https://korea-economics.jp/posts/23012202/
(参考記事:韓国紙「日本の原発処理水放流に太平洋諸国が一致反対」「台湾漁業協会も非難」)
https://korea-economics.jp/posts/23011901/