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【朝鮮日報コラム】K-POPアイドルは好きだけど韓国は嫌い
もちろん、K-POPやエンターテインメントになじみのある人々は、こうした事件は今やいつでも起こり得る日常茶飯事であることを知っている。ガールズグループIVE(アイヴ)のメンバー、ウォニョンも昨年、「パリ・ファッション・ウィークで(中国の伝説の鳥)鳳凰(ほうおう)をかたどったかんざしを差した」と中国人ネットユーザーたちのターゲットになった。
しかし、逆の状況も発生している。2021年のSBSドラマ『朝鮮退魔師』は「中国色が強すぎる」という理由で韓国人ネットユーザーたちから集中砲火を浴び、打ち切られる事態になった。韓中インターネット文化戦争は、今や韓国エンターテインメントで常に起こり得る、それ故に常に備えなければならないものになったわけだ。
この確執の歴史に最も重大な影響を及ぼした事件は、2015年にガールズグループTWICE(トゥワイス)の台湾人メンバー、ツウィが台湾国旗を番組で掲げた時に起こった。中国ではこの事件を「『一つの中国』という中国政府の原則を否定する行為だ」と非難、ツウィ本人が公式に謝罪して「一つの中国」を支持する見解を表明せざるを得なくなった。この事件が台湾で若者層の怒りを買い、台湾総統選挙で民主進歩党・蔡英文氏が圧勝するという政権交代につながった「地政学的な事件」になった。
(略)
朝鮮日報日本語版 2023/01/22 05:31
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