ライブカメラで生配信を見ていた視聴者からの通報で被害が発覚
「スタッフに動画を見せて確認したところ支払いの確認が出来ませんでした。窃盗事件と判断します。万引きは窃盗です。対応したいと思います」。
弁当店(キッチンDIVE)での万引きの一部始終を公開した動画が、ネット上で話題を呼んでいる。
この動画、実はライブカメラで生配信されていたもので、配信を見ていた視聴者からの通報で被害が発覚したという。
使い方によっては防犯カメラ以上の効果を発揮するというライブカメラ。
被害に遭った弁当店の店主に導入の経緯と効果を聞いた。
今回被害に遭ったのは、200円弁当や総重量1キロのデカ盛り弁当などで注目を集める弁当店「キッチンDIVE」の御徒町店。
問題の動画が撮影されたのは18日午後5時48分頃で、白昼堂々、
女性客が会計をしていない惣菜を持ち帰る万引き行為の一部始終が収められている。
同店では常時店内をライブカメラで撮影、YouTube上でリアルタイム配信を行っており、今回の被害は視聴者からの通報で発覚したという。
「店舗は当時、私とスタッフの2人体制で、私が帰る直前で控室で着替えをしていた頃だったかと思います。被害額は惣菜1つで500円くらい。
犯人は常連ではないですが、見覚えのある方なので、何度か来店はされていると思います。警察にはこれから相談しようと思っています」
同店がライブカメラでの配信を始めたのは、渋谷スクランブル交差点の定点カメラが話題になった2018年頃のこと。
「最初はお客さんが弁当の在庫を確認できたら面白いのではと思って始めましたが、コロナ禍でどこにも行けないときなど、
わざわざ映りに来たりカメラの前でピースする人もいたりして、ちょっとした観光地のような形で話題にしていただいている。お客さんにはおおむね好評をいただいております」。
話題集めの一方で、年に数回ある万引きや酔っ払いなどのトラブルの際には証拠映像にもなり、結果的には防犯カメラとしての役割も果たしているという。
「防犯カメラって、全部巻き戻して確認するのが意外と大変なんですよ。
その点、これなら何時何分くらいと言われればすぐに再生できるし、切り抜きなどの編集も楽。
何より、万引きする側に『リアルタイムで誰かに見られているかもしれない』という心理が働いて、防犯カメラよりも防犯効果は高いのではと思います」
同店では多いときで1000人、話題が落ち着いた現在でも常時50人ほどが視聴しているといい
「一定数の視聴者の確保さえできれば、無人販売所などでの運用もできるかもしれない。今後防犯カメラに変わる万引き対策として増えていくのでは」と語る。
カメラの向こうにある無数の目が犯罪の抑止力となるか。
ライブカメラの可能性に期待が高まっている。
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