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大物なぜWBC出場辞退?評論家「野手は34、35歳がひとつの山」“転換期”の坂本、柳田、森、今宮、平良の決断にファンの受け止めは
東京五輪で侍ジャパンの金メダル獲得に貢献した坂本勇人(21年)
3月に行われるWBCの日本代表30選手が内定。エンゼルス・大谷やパドレス・ダルビッシュらメジャー組にヤクルト・村上やロッテ・佐々木朗の国内組など超豪華メンバーが名を連ねた。
一方、代表入りする可能性がありながら、辞退を選択した大物も。巨人・坂本、ソフトバンク・柳田と今宮、オリックス・森、西武・平良は、シーズンへの調整を最優先する方向となった。
なぜ辞退となったのか-。昨季、けがで3度の離脱を経験した坂本が「栗山監督にコンディションについてやシーズンに集中したい旨を伝えさせていただきました」と言えば、FA移籍により新天地でシーズンを迎える森は「行きたい気持ちはあるんですけど、チームが第一優先なので、そこに向けての準備をしていきたい」と胸中を明かした。
今宮は昨年末の契約更改で新たに2年契約したことを報告。「ありがたすぎる契約だった」と球団への恩返しを誓い、平良も今季から先発転向を直訴し、昨年の契約更改時にWBC辞退を表明していた。
共通するのは、5選手ともに選手生活の“転換期”であるということ。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏はともに34歳の坂本、柳田について「昔から野手は34、35あたりがひとつの山と言われてきた。目の衰え、なんてことも言われたけど、ここを乗り越えてうまく36にいけるかでその先が変わってくる」と話す。
かつて、巨人では王貞治氏が35歳シーズンで33本塁打と前年から10本以上減少したが、36歳シーズンで盛り返し、翌年49本塁打を放った。34歳で3年ぶりの30発をマークした阿部慎之助ヘッドも「35を超えたらもう能力は上がらないし。どう維持するかという方に方向転換していくと思うので」と、坂本の今後について語っている。