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阪神・川原陸の不退転の決意 新人同級生と入団同期が発奮材料「結果が出なかったら終わり」
【球界ここだけの話】
阪神の育成ドラフト1位・野口恭佑外野手(22)=九産大=が入寮と同時にダンベルを持ち込むなどし、筋トレ好きをアピールしている。取材に応じる際、目立つのは長崎弁のイントネーション。ファンから愛されそうなキャラクターだ。そんな野口に、今季5年目を迎える育成左腕・川原陸投手(22)が温かく、そして身が引き締まった視線を向ける。
「2人で支配下に上がって活躍できたら一番。こんな機会はもうないと思う。勝負の世界なのでどうなるかは分からないですけど、どっちも支配下になって、自分の(登板する)試合で一緒に出て、というのができたら本当にうれしい」。新入団会見翌々日の昨年12月14日、長崎弁がすっかり抜けた標準語で野口の入団を喜んだ。2人は創成館高時代の同級生。プロで再び一緒に野球ができることが、素直にうれしいようすだ。
ただ、70人が上限の支配下登録枠は「68」まで埋まっており、2桁背番号への争いは厳しさを増している。左腕は2019年にドラフト5位で入団するも腰痛や左肩痛に悩まされ、昨季から育成契約に。今季に向けて「確実に勝負の年。結果が出なかったら終わり」と悲壮感を漂わせる。
現在、静岡で行っている合同自主トレも、左腕の先輩・岩崎に頼み込んで実現。コロナ禍などの影響もあり、これまでオフは主に個人で体を動かしていたが、今回が何かをつかもうと自身初の合同自主トレ参加を試みた。
19年入団は1位から順に近本、小幡、木浪、斎藤(現日本ハム)、自身がいて湯浅と続く(育成で片山)。野手3選手が上位を占め、入団当時は「自分と(斎藤)友貴哉さんと(湯浅)京己さんで『頑張ろうぜ』と言っていた」と活躍を誓っていた。湯浅は昨季、最優秀中継ぎのタイトルを獲得と大ブレーク。身近な存在が果たした飛躍だけに「夢をみせてもらっている」と刺激を受けた。負けてはいられない。
「ここからの追い上げは、絶対にしてやろうという気持ちはあります」。新入団の同級生から同期まで発奮材料は多い。背負う127番を〝軽く〟して、1軍での初登板を飾る―。川原は不退転の決意で今季に挑む。(須藤佳裕)
https://news.yahoo.co.jp/articles/89b712bf9eb1e85015e35927bd056242c79e19a3
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