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【在日三世】「日本を超えた」韓国が、2023年に日本と復縁へ、いまこそ「関係改善」
2023年には韓国が一人当たりGDPで日本を超えるとされ、韓国では「日本を超えた」「先進国になった」という声も高まっている。
長く日本と韓国に住み、両国事情に精通する「在日3世」の著者がそんな2023年の日韓関係を展望する。
「反日・不買」が終わった韓国
韓国で文在寅政権が誕生してからというもの、急激に日本人は日韓問題に興味を持ち始めている。
1990年代まで朝鮮半島に興味を持っていなかった人たちも、2005の年小泉元首相の訪朝で金正日が日本人拉致を認めた時でさえ、いまほどの興味は示さなかったように感じる。やはり文在寅大統領が2019年8月に掲げた「反日、不買」を機に多くの日本人の心に火がついたのではないだろうか。
一方で、そんな日本での朝鮮半島に対する意見や見立てを見ていると、私には日本人がいまだに“机上のデータ”しか見ておらず、真に朝鮮半島について理解しているとは思えない。日本人がここ十数年で学んできた朝鮮半島への価値観は深まっているとはいえ、大抵の日本人は韓国の“根っこ”についてはまだまだ語れないように映る。
一方で、韓国における70年以上におよぶ反日教育も異常なものがある。そうした双方の事情があるから、日韓の言い争いはいつも幼稚な罵り合いになってしまうのではないだろうかと最近は思うようになってきた。
お互いにわからない
私が日本で発表している記事を韓国でも発信して欲しいという要望は多いが、韓国ではいまだに大手新聞社が大きな力を持っている。
そんな大手新聞は政権のことを気にして、コロコロと方向性を変えてしまうようなところが多いので難しさはある。そのため、韓国メディアにも「日本ウォッチャー」が各社に必ずいるので、その記者を通じて逆輸入方式で紹介をしてもらうしかないのだ。
おのずと韓国人もまた韓国がどのように見られているのか、ということを理解しているとは言い難い現実がある。
いま日韓問題に関心がある20代~30代の日本人の方々には、自分の周りの50代以上の人たちが20代の頃、いまの自分たちの様に朝鮮半島に興味を持っていたかと是非聞いてみて欲しい。
なぜかというと、多くのその世代はほとんど興味を持たずに過ごして来たと思うからだ。
先日も東京でのミーティングの中で、「竹島」をいつ頃から日本人は認識し始めたのだろうという議論になった。そのときは、2005年(平成17年)に「竹島の日を定める条例」ができた時でさえ、日本ではあまり話題にならなかった気がするというのがミーティング参加者全員の意見だった。
「竹島」と「軍艦島」
ー中略ー
いまこそ「日韓改善」の好機だ!
一方で、韓国が文句を言ってきた時に、わざわざ日本人が同じ舞台に上がる必要もないと思う。
「感情論」に付き合う必要など一切ない。
むしろ日韓関係の改善のためには、歴史は踏まえながらも、最近は増えている訪日客へのおもてなしなどを通じて、両国が良さを互いに認識しあうことも大切なのではないかと思う。
大分県の別府や湯布院は全国屈指の韓国人が尋ねる観光地なのだから、そういった場所から“日韓交流”を深めていくのも面白と思う。
文在寅政権では「反日」ムーブメントが盛り上がった一方で、「反日」を利用して金儲けや商売をしている人たちの正体も浮かび上がってきて、韓国人もその事実に気づいたことは大きなことだった。
両国が互いに関心を持ち始めたいまだからこそ、これまでこじれ続けた日韓問題がいよいよ解決できるのではないかという期待感も高まっているように感じるのだ。
豊 璋(在韓国コンサルタント) 1/12(木) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/74aff6ac6fc1b05cb372c1990b3f47c23660e3f8?page=2