阪神　福留孝介氏が指導者デビュー　古巣・日本生命の特別コーチ就任発表、初練習で早速ノック

　社会人野球の日本生命は１１日、ＯＢで昨季現役を引退した元中日・福留孝介氏の特別コーチ就任を発表した。契約期間は今年１年間。同氏は同コーチとして活動初日だったこの日、大阪・貝塚市内の日本生命グラウンドで、ＰＬ学園高（大阪）卒業後の１９９６～９８年の３年間在籍した古巣のチーム練習に参加。赤いウィンドブレーカーに身を包むと、早速ノックバットを握り、選手たちと汗を流した。

　練習後には報道陣に対応。「引退してから何もしていなかった。グラウンドで体を動かしていると楽しい、よく寝れそう」と笑顔。「若い選手の成長はもちろん、いち野球人として僕自身も成長したい」と意気込んだ。皆川仁主将は「僕らの世代にとって（福留さんは野球の）ゲームのなかでもそう、強い選手。細かいところから教えて頂きたい」と喜び、現役時代に福留氏と共闘した梶田茂生監督は「高い技術力、野球観をもっている。投手、野手関係なく注入してほしい」と期待した。

　◆福留孝介（ふくどめ・こうすけ）１９７７年４月２６日、鹿児島県生まれ。４５歳。ＰＬ学園高から日本生命を経て、９８年ドラフト１位で中日入団。２００６、０９年ＷＢＣで世界一。０７年オフにＦＡで米大リーグ・カブス入り。Ｗソックスなどを経て１３年に阪神入団。２１年に再び中日入団。０６年にＭＶＰ、首位打者２度、ベストナイン４度、ゴールデン・グラブ賞５度。今季年俸３３００万円。１８２センチ、９０キロ。右投左打。

　◇日本生命野球部　１９２９年創部。都市対抗野球大会で１９４９年初出場以来、全国最多の通算６１度出場、４度の優勝を誇る。社会人野球日本選手権大会では３度優勝。２０１５年には史上３チーム目となる都市対抗・日本選手権の優勝、夏秋連覇を達成した。