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【在日三世】韓国で、2023年新年早々にまた「旭日旗騒動」が勃発、「反日」に疲れる韓国人
日本の旭日旗を目の敵にしている人物といえば韓国の誠信(ソンシン)女子大学の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が有名だが、韓国では正月三が日もあけない間に旭日旗批判が報道された。
攻撃の対象になったのはyoutubeで人気を博している「ののちゃんねる」の「ののか」ちゃんだ。
1月1日にアップされた「ののかお正月メドレー」という動画でタイトルのバックに、富士山と登った太陽の放射線状のイラストが映っていたのが、韓国人の気に触ったようで“旭日旗”批判が韓国の一部ネットユーザーから巻き起こったと報じられた。
韓国に住む日本人にとっても正月を旧正月と定める韓国でも、気分は正月三が日を過ごしている中での「またか」と思わせる騒動である。
徐ギョン徳教授も正月から安重根(アン・ジュングン)義士を扱ったミュージカル映画『英雄』が上映される中で、日本のネットユーザーに対して「歴史教育を受けていない」と相変わらずの攻撃報道をしている。
もう「日本批判」は疲れた、と…
2023年も韓国ではそのような日本バッシングの機運は相変わらずということだが、じつは韓国では新政権が誕生して以来、文在寅政権下の「反日、不買」を引きずるかの様な日本批判に疲労感を感じ始めている人たちも出てきている。
日本での韓国報道の反応で「もう韓国批判はお腹いっぱい」とのコメントがある様に、韓国で「日本批判」をいつまで続けるのかと疲労困憊気味な人が出てきているのだ。
年末のソウルの街ではどのお店よりも日本式のお店が繁盛しており、多くの韓国人が日本料理に舌鼓を打っている中でも「日本批判報道」は続けられていることに“矛盾”を感じるのは当然だろう。
そんな中で、年末の韓国人の忘年会に何件か参加して韓国人と話してみたところ、皆口を揃えて「日本に対する報道と日常の我々の感情と温度差がありすぎる」と韓国の報道を批判する光景が多く見えたのだ。
また、年末の忘年会で30人ほどの韓国人と話したが、その半分が旧正月に日本旅行を計画していると話していた。
2023年、日韓関係が「新展開」へ
日頃出る日本批判の報道記事に対してもコメントを何度も上げているという韓国人も何人かいたが、共通する内容としては「いつまで日本批判をしているのか。いつまで日本に保証をさせるつもりなのか。日本が韓国へして来た真実を伝えるべき」と文在寅政権下では到底聞けなかった内容になっている。
そんな話を聞いても、私としては心の中で「あなたたちは文在寅政権下では無責任に“知らぬ存ぜぬ”だったでしょう…」との思いが込み上がってくるが、その思いを吐けば空気がシラけると思って飲み込んでおいた。
そうやって黙って周りの韓国人の言い分を聞いていると、日本に対する好意的な意見が多く、私がこれまで韓国に住んでいる間で、「日本批判」に対して一番はっきりと韓国人が意思表示をしている様に見受けられる。
それだけ文在寅政権下での「言論の抑制の反動」が大きかったともいえる。それまでは声を上げれば、左派議員、左派市民団体に即座に社会的に抹殺されかねない5年間だったが、今の新政権では大統領も与党も左派に何と言われようが日本との関係改善の姿勢を崩さない。
そんな政府の姿を見て、いままで口を閉ざしていた国民がやっと日本に対する正直な思いを語り始めている様に見える。もしかしたら、2023年は日韓に“新展開”が見られるかもしれない。
豊 璋 在韓国コンサルタント
2023.01.09
https://gendai.media/articles/-/104354?imp=0