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「韓国の日本専門家」が聞いて呆れる妄言「韓国は自分で近代化できた」
次にいきます。日本が朝鮮半島に近代をもたらしたのだという事実を南基正(ナム・キジョン)教授は否定しています。
(前略)
Q.日本のおかげで韓国が近代化でき、経済発展したという植民地近代化論、一理ある言葉なのか?
A:それは日本の一方的な主張だけです。
植民地時期日本によって朝鮮が近代化されたという主張は、一部数値上で経済的成長がなされたということは認められる部分があるとしても、それは植民地的近代化の非常に小さなスケールです。
それで近代化が成し遂げられた話にはならないのです。私は植民地近代化論は奴隷思想だと思います。
朝鮮は19世紀末にすでに主体的に近代国民国家形成のための思想と運動を持っていました。
すでに私たちの中にそのような可能性があったのだが、これが日本によって歪曲されたのが歴史の展開過程でした。
(中略)
近代を追求する民族主義と自主を追求する民族主義が一つになるようにするのです。
ところが、植民地下ですでに近代化が行われていたという主張は、私たちの課題と目標意識を希釈させる論理で奴隷的発想なので注意してください。
(後略)
⇒参照・引用元:『毎日経済』「韓国の経済発展は植民支配のおかげ? 日本の専門家が指摘する真実は」
「朝鮮半島に近代をもたらした日本の功績」を否定しているのは韓国の学者だけです。最近では、実証的研究による『反日種族主義』という立派な著作があって、日本併合時に朝鮮半島に近代が移植されたのかが明らかになっています。
いまだに「近代萌芽論」を唱えているのはまさに時代錯誤な主張という他ありません。このような事実を無視した人物が日本専門家だというのですから呆れるばかりです。
徳田克先生が『韓国の歴史教科書』で挙げた、日本併合前の朝鮮半島がどのような国だったのかを再度挙げてみましょう。
併合前の朝鮮は――
・国王や王妃の贅沢三昧と売官汚職
・管理の収奪と横領
・不正と拷問の巣窟の司法
・農民の自衛のための怠惰
・両班の農民支配と搾取
・働かず納税せず兵役につかない両班
・強固な身分差別と物としての奴婢
・農業と家内工業だけの産業
・金融機関の絶無と貨幣の紊乱
・儒学と漢文だけの書堂(貴族の書斎)での教育
・鉄道と港湾は無く
・人と牛馬しか通れない道路
・幼稚な商業
・電力・通信の絶無
・不衛生な生活環境と伝染病の流行
・悪臭と汚物と狭い道と家が密集したソウルや釜山
・草木が全て刈り取られた禿山
・迷信と巫女が頼りの病気治療
・風水地理説などの迷信の蔓延
・度重なる飢饉での餓死者の放置
――など、絶望的な悲惨な状態の王朝であった
⇒参照・引用元:『韓国の歴史教科書』著:徳田克,三省堂書店/創英社,2022年05月22日 初版発行,p.2
※引用者が箇条書きのスタイルにしました。
李氏朝鮮はこのような国でした。しかるに南基正(ナム・キジョン)教授は、「主体的に近代国民国家形成のための思想と運動があった」などと言うのです。
(略)
この南基正(ナム・キジョン)教授はまさに偏狭なナショナリズムから歪曲した話をしているだけです。事実に基づいた議論ができない学者にいったいなんの存在意義があるのでしょう。
『毎日経済』は「韓国の経済発展は植民支配のおかげ? 日本の専門家が指摘する真実は」などというタイトルを付けていますが、この記事を読んで「真実が分かる」と本当に判断しているのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/97277