あわせて読みたい
京都精華がウインターカップ初優勝! 「日本人より日本人的なやさしい子」ウチェ主将がけん引35得点
京都精華学園が札幌山の手(北海道)を99-81で破り悲願の初優勝を果たした。
厳しい守備からペースをつかみ、前半で65-41と大差をつけ勝負を決めた。相手の守備が緩んだ後半はエースでナイジェリア人留学生の主将、ウチェが6連続シュートを決めるなど、3ポイントシュートで追いすがる札幌山の手にスキを与えない試合運びで快勝した。
表彰式前のインタビューで同校の校長も務め、このチームを作り上げてきた山本綱義アシスタントコーチは「感激で頭の中が真っ白。48年頑張ってきた。子どもたちの才能を信じてやってきたが、子どもたちが結果を出してくれた。チームの結束力の勝利」と言葉を詰まらせながら喜びを語った。
35得点18リバウンド、5アシストとチームを引っ張ったウチェ主将は「チームが一丸となって力を合わせてディフェンスにルーズボールに頑張った。優勝して良かった。中学からずっと負けてたけど、今日はちゃんと勝って良かったです」と声を張り上げた。
6年かけてチームを作り上げてきた。付属の京都精華中と高校の校長でコーチを務める山本綱義氏のもと、厳しい守備と走り負けない豊富な運動量を鍛え上げた。中学2年時にナイジェリアから留学してきたウチェ主将は、山本コーチの妻が寮母を務める寮で生活。日本語も一緒に学びながら、ずばぬけた身体能力に走り続けるスタミナをみにつけた。
「日本人より日本人的なやさしい子。性格が優しく、みんなの言うことを全部聞こうとするので、自信をつけさせるため、あえてキャプテンに指名した」という。中学時代からほぼ同じメンバーで戦ってきた選手たちは、ウチェ主将のもとでさらにまとまった。
留学生のいるチームは、留学生のできで試合が決まる場合も多いが、京都精華はウチェだけに頼らず、どこからでも得点できるチームになった。
前半だけでウチェが18点に八木が18点。柴田が17点とゴール下、サイドと多彩な攻めで札幌山の手の守備を混乱させた。序盤から得点を重ね、前半で65-41と大きくリードし勝負を決めた。昨年は決勝で桜花学園に敗れたが、高校総体を制した今年は、最後まで圧倒的な強さで頂点に駆け上がり、高校総体との2冠を達成した。
◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で生放送。
https://www.nikkansports.com/sports/news/202212280000445.html