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巨人・山口オーナー「優勝は必達目標」大号令で「V逸なら原監督退陣」待ったなし
【巨人】山口オーナー〝優勝は必達目標〟の大号令で「V逸なら原監督退陣」待ったなし
大勝負の始まりだ。巨人・山口寿一オーナー(65)が5日に3年ぶりとなるリーグ優勝を厳命した。「常勝」を義務づけられた中で2年連続のV逸を喫し、昨季はよもやのBクラス。経営トップが発した号令は、今季が3年契約2年目となる原辰徳監督(64)の進退にも直結する。優勝以外は許されない波乱含みのシーズンが幕を開けようとしている。
どのような2023年にしたいか。山口オーナーの答えは明白だった。
「今年は優勝を必達目標として目指すという年。それで『奪回』というスローガン。すべての意味を込めてという年ですよね」。そもそも親会社や球団の経営陣を含め、毎年優勝し続ける「常勝」との不文律が存在する。そんな中でオーナーから発せられた号令が持つ意味は大きい。
今オフは大幅に戦力を見直した。中でもドラスチックだったのが外国人選手の整理。昨季まで在籍した9人のうちウォーカーを除く8選手を自由契約とし、新助っ人の獲得だけでなく、水面下でさらなる補強策も進められている。
山口オーナーは「外国人はこれまで、ジャイアンツの場合は成功することがあまり多くなかったので、前々から体制や考え方を見直して、いろいろ手を入れてきているところ。吉村国際部長のもとでうまくやってきていると思っていますけどね」と評価。ドラフトをはじめ松田や長野らの補強全般についても「だいたいもくろみ通りだと思う。ここまではね。あとは実際に獲得した選手たちが活躍してくれるかどうか」とした上で、最後に「去年のようなことはないと思っています」と念押しした。
現役を引退した直後の高橋由伸前監督が16年から3年連続でV逸。覇権奪回へ、19年から球団内の〝切り札〟として三顧の礼で迎え入れられたのが、編成権も託された原監督だった。
当時の山口オーナーは「最終責任はフロントが負う」としていたが、現場のトップがケジメをつけなければ、周囲に対して示しがつかないことも確かだろう。
山口オーナーは昨季Bクラスに終わり、契約期間中でもあえて続投を明言しつつ「契約は契約ですけど、勝負の世界でもありますから、契約を優先して大事なことのすべてが決まっていくわけではない。私も監督もそういう理解」と付け加えた。つまり、今季は優勝以外は何位だろうが、解任の可能性があるということだ。
フロント内でも「3年連続でV逸は許されない。大変なことになる」とすでに危機感が漂っている。「3年(契約)と周りは言っているけど、1年1年だから」と常々語っている原監督。どんな結末を迎えるのか、激動の一年が始まる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bce06b65e5f0f73ac5887f116da611300012aa7