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第99回箱根駅伝 明大、12位で3年連続でシード権逃す 2人が区間賞も「それでも取れない難しさを感じた」
往路12位の明大は11時間1分37秒で総合12位と順位を上げられず、3年連続でシード権獲得を逃した。
6区で1年生の堀颯介が区間8位と力走し、7区で杉彩文海(さふみ、3年)が圧巻の走りを見せた。箱根駅伝は初出場だったが、序盤から山本佑樹監督も心配するほどのハイペースで飛ばした。「正直、走り出しから動きがいいなという思いはあった。それにしてもちょっと突っ込みすぎて大丈夫かなというところはあったけど、シード権を取るには腹をくくって最後までいってやろう」。1時間2分43秒で区間賞を獲得し、2つ順位を上げた。
8区も1、2年時に1区を走った経験のある加藤大誠(4年)が区間8位で、9位に浮上した。だが、3年ぶりのシード権獲得を懸けた最後の2区間。9区で下條乃将(4年)が区間17位。10区で漆畑瑠人が同18位と失速。シード圏内から2分24秒差の総合12位にとどまった。明大は1区でも富田峻平(4年)がトップ。2人が区間賞を獲得しながら苦しい結果となり、山本監督は「区間賞を2つ取れたことは大きいが、それでもシードが取れない難しさを感じた。(順位の)でこぼこ感が強く出た」と悔やんだ。
児玉真輝(3年)、櫛田佳希(4年)が故障のため出場できなかったことも響いた。12月下旬まで状態を見極めたものの、指揮官は「リスクを取るよりも調子のいい選手を使おうと思った」と説明。シード権に届かなかった要因を「毎回そうなんですけど、最終的に僕の監督としての技量が足りてない。課題の1区の出だしは今回クリアできたけど、登りの結果が伴わなかったり、最後の調整のところで2人欠場となってしまった。トータル的なマネジメントがちょっと足りてない」と反省を浮かべた。
来年は第100回大会。第1回大会に出場した4校「オリジナル4」の一角として、復活を目指す1年となる。3年生の杉は「チームとしてシード権獲得という目標を達成することができなかった。今回の悔しさを忘れずに、来年の箱根駅伝に向けて最大限の努力をしていきたい」と力を込めた。
スポーツ報知2023年1月3日 19時17分
https://hochi.news/articles/20230103-OHT1T51158.html