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【阪神】岡田彰布監督×鳥谷敬氏ぶっちゃけ対談6 中間守備に「野球の『あわよくば』はあかんよ」
-内野守備練習は秋季キャンプの時点で早くも段階を踏んでいました。
岡田監督 あそこまでやるつもりはなかったけどな。一、三塁(での守備隊形)にしてもなあ。ずーっと中間守備やってた?
鳥谷氏 自分はやっていました。でも絶対にいらないと思っていました。
岡田監督 藤本とか守備コーチが一、三塁(の場面)とかでも「中間」とか「ゲッツー」とか「ホームゲッツー」とかやっとったけど。まあ2月でええかと思ってたけど、あまりに練習が進み過ぎとるから、言うたんよ。「オレは中間守備はしない」と。そんな中途半端なことを選手にやらせたらあかんよ。もう一番ええ言葉やん、「中間守備」とかなあ。オレらの(現役の)時も、よく中間とかやらされてたけど、中間でゲッツーが一番で次はホームみたいな。そんな難しいこと一瞬の判断ではできへんって、ゲームになったら。だからホーム(でアウト)かゲッツーよ。その代わり、ベンチからゲッツーの指示が出たら、この打者やったら足の速さとかいろんなことを考えてゲッツー取れるところ(守備位置)を選んで、(二遊間で)口で合図して連係して、守備位置を自分らで考えろと。それが中間守備と同じような位置になるかもしれんよ。左で足の速い打者の場合はな。そら、しょうがないやんか。この位置でないとゲッツー取れんと思ったら、その位置でええわけやから。でも、やっぱりゲッツーはゲッツーよ。「中間」は中途半端すぎるわ。野球の「あわよくば」はあかんよ。
鳥谷氏 まあ結局「中間」と言われても、たとえば(二塁手が)平野さんとか藤本さんとかと一緒にやっていた時は、「そっちに打球が飛んだら自分は二塁ベースに入れないので、ホームに投げてください」「こっちに来たら入れるので」と自分たちでやっていました。だからまだ大丈夫でしたけど、基本的に「中間」は言葉を選ばずに言えば監督、コーチの逃げ道だと思っていました。後から「あれはホームにいけたやろ」「あれはゲッツーいけたやろ」と言えてしまうので。
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