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犬が落としたぬいぐるみかと思って手を伸ばしたら、タスマニアデビルの子だった!
>>> タスマニアデビルもビックリ!
これぞ野生王国、オーストラリアならではの案件だ。愛犬がリビングで奇妙な声で吠えていたので、飼い主女性が調べに行くと、ソファの下にクマのぬいぐるみなようなものが。
取れなくなって騒いでいるのだろうと思い、女性が手を伸ばしたところ、その物体は素早く逃げ出した。
女性がぬいぐるみだと思っていたのは、野生のタスマニアデビル(フクロアナグマ)だったのだ!
Tasmanian devil found under couch in Hobart home after being mistaken for dog’s plush toy | ABC News
オーストラリアのタスマニア島、タスマニア州のサンディー・ベイ
で、犬のぬいぐるみに間違えられたのは固有種であり絶滅危惧種の「タスマニアデビル」の子だ。
キルスティン・リンチさんの飼っている生後4ヶ月のゴールデンレトリバーの子犬が、リビングで奇妙な声で鳴いていたので、2階にいたリンチさんが急いで降りて様子を見に行った。
犬の目線はソファの下にロックオンされており、そこには黒っぽいぬいぐるみのようなものが。これが取れなくて鳴いているのね、とリンチさんはソファに手をつっこんで取ろうとしたところ、パタパタと走り出したのだ。
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電池で動くぬいぐるみではない。生きたタスマニアデビルの子供だったのだ。
リンチさんの家は自然豊かな林地に隣接している。トイレのしつけをしている子犬のために時々ドアを開けておくのだそうだが、その時に入り込んできた可能性が高いという。
とてもかわいらしいのだが、やはりびっくりしたそうで、何とか傷つけないように追い払い、数分後に家から出すことに成功したそうだ。
どこにも怪我をしている様子はなかったので、家族はボノロング野生動物保護区に連絡をするのをやめたという。
幼い動物が郊外に迷い込む時期
ボノロング野生動物保護区のディレクター、グレッグ・アイアンズさんによると、この季節(オーストラリアは夏)は幼い動物が郊外に迷い込む時期だという。
母親から離れ、自分の力で生きる為、道を探そうとする若い動物がたくさんいるのです。それはとても厳しい仕事です。若いうちは、どこに食べ物があるか、どこに水があるかわからないのですから
食糧を求める幼い動物たちは、ペットフードや水飲み器などを見かけると、それを飲んだり食べたりするという。
12月下旬のこの時期、タスマニアデビルの発見に関する一般市民からの通報が多く寄せられているという。
タスマニア南部のフオンヴィルでは、犬小屋の下に隠れていたタスマニアデビルの幼獣、北部で車にはねられた幼獣に対応したという。
数週間前には、ウェスト・ホバートの街を歩き回っているのタスマニアデビルが目撃され、その後ボノロングに運ばれたが、固有の病気を患っていたそうだ。
タスマニアデビルはかつて人間に害獣扱いされ駆除されまくったこと、また固有の病気である「デビル顔面腫瘍性疾患」によって個体数を激減させ、絶滅危惧種に指定されている。
「郊外でタスマニアン・デビルを見かけたとしても、それは単に冒険しているだけとは限りませんし、私たちがその動物をその領域から追い出しているわけでもないのです。その個体は何か食べるものを探していて、本当に飢えていたのです」とアイアンズさん。
もし一般市民がタスマニアデビルを見かけたら、ボノロング野生動物保護区に通報するよう呼び掛けている。
Tasmanian Devils Have No Right Being This Cute
タスマニアタイガーを絶滅させてしまった今、タスマニアデビルを絶滅させるわけにはいかない。タスマニア州ではその保護活動に力を入れている。
References:Tasmanian devil found under couch in Hobart home, after being mistaken for dog’s plush toy – ABC News / written by parumo