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阪神・湯浅京己、新年の誓い 球児さんのような守護神に「オリジナルな球を投げられれば」
球児さんのようになる! 阪神の新守護神として期待される年男、湯浅京己投手(23)が新年の誓いを立てた。理想のクローザーとして日米通算245セーブを挙げた藤川球児氏(現阪神球団本部付SA)の名前を挙げ、「オリジナルの球を投げられれば」と意気込んだ。火の玉ストレートに負けないアツアツな直球で、勝利に貢献する。
追いかけたい大きな背中がある。今季の守護神最有力の湯浅が抑えの理想像として挙げたのは虎のレジェンドだった。
「(抑え、といわれて)一番に出てくるのは球児さんですね」
昨年、名球会入りが決定した藤川氏は2007年に日本人右腕最多となる46セーブを挙げてタイトルを獲得するなど日米通算245セーブ。湯浅は藤川氏が現役を引退するまでの2年間(19、20年)、タテジマで一緒に過ごした。
「ファン(目線)から見てもワクワクすると思うし、ああやって狙って三振を取れたり、落とせない試合をちゃんと取ったりするところが大事になってくると思う」
昨季は主にセットアッパーとして59試合に登板し、2勝3敗、43ホールド、防御率1・09。45ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手に輝くなど飛躍を遂げた。そして今年は岡田監督が抑えで起用する方針を明言しており、これまで以上に責任重大な役割を任される。
チームの勝敗に直結する重要なポジションで結果を残し続けた藤川氏と今の自分を比較し「自分なんてまだまだ。何が足りないか、挙げだしたらキリがない」と話す。その一方で「まだまだできると思う」と自分の伸びしろを信じている。
ストッパーを務める上で追い求めるのは打者が分かっていても打てない直球だ。藤川氏がかつて〝火の玉〟と呼ばれた伸びのある直球で数々の強打者から三振を奪ってきたように、湯浅が理想とするのもそれと同じ。昨季は自己最速の156キロをマークした球速も「アベレージを上げないといけない」とレベルアップを目指しながら「一番は〝ホップ成分〟を大切にしているので、伸ばしていけるように」と意気込む。
「自分の良さをもっと伸ばしていければバッターからしたら見たことのない球になると思うので。オリジナルな球を投げられれば」
自分らしさを追求した先にあるのは超一級品のボールだ。アツアツストレートに磨きをかけ、2023年は九回のマウンドで仁王立ちする。(織原祥平)
★まずは侍
湯浅は今年3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に内定している。昨年11月の強化試合でトップチーム初選出。救援メンバーの一人として期待されている。WBC日本代表は今年1月上旬に一部メンバー、下旬には全選手が発表される見込み。3月9日に東京ドームで中国代表との1次リーグB組初戦に臨む。
■湯浅 京己(ゆあさ・あつき)
1999(平成11)年7月17日生まれ、23歳。三重・尾鷲小4年時に尾鷲野球少年団で野球を始め、尾鷲中時代は伊勢志摩ボーイズでプレー。福島・聖光学院高から独立リーグ、BCL富山を経て2019年D6位で阪神入団。21年に1軍デビューし、3試合に登板。昨季は59試合に登板し、2勝3敗43ホールド。45ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手。今季年俸4700万円。183センチ、81キロ。右投げ右打ち。背番号「65」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6347c6e173d5a44e7e502b817f247198d2f55aa
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