阪神・岩崎　地元「静岡」を野球王国に　来季磐田と清水J1不在でファン拡大のチャンス!?

　サッカー王国と呼ばれてきた「静岡」を野球王国に――。阪神・岩崎は地元の野球少年少女と交流を図り、決意を新たにした。

　「静岡が野球で盛り上がってくれるとうれしい。それに貢献したい気持ちもあるので、これからも（県人会の野球教室などを）続けていきたい」

　静岡県の野球振興や地域活性化を目的として17年オフに旗揚げした県人会は今年で6回目を数えた。野球教室ではキャッチボールやノックなどで子供たちに指導した。

　幼少期から清水エスパルスのファンで自然とサッカーと触れあう環境にあったが、今季のリーグ戦で磐田と清水がJ2に降格しJ1チームが静岡から消えた。それゆえ、プロ野球ファンを拡大するチャンスでもある。活躍を続け、野球普及に貢献したい気持ちは強い。特に、この日初参加したDeNA・池谷と高田には控室で「毎年12月29日は子供たちに野球を教えるために予定を空けておいてほしい」と頼むなど、静岡出身の代表としてけん引する覚悟だ。年明けにはこの日と同じ草薙球場を拠点に約3週間の合同自主トレも敢行する。「自分がいい成績を残して、アレ（優勝）ができるように」。来季も虎のセットアッパーとして勝利に貢献し、頂点をつかんで凱旋（がいせん）を果たす。

《NPBの静岡出身は15選手》22年開幕時点のNPB支配下登録選手のうち、静岡県出身は15人。今回の静岡県人会参加選手は全て投手だが、野手では鈴木大地（楽）、紅林弘太郎（オ）、森敬斗（D）らがいる。都道府県別で最多は大阪府の65人だった。