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【中央日報】吹雪で孤立した韓国人観光客を救った米国人夫婦「韓食YouTubeファンに運命のノック」
米国ニューヨーク州北西部バッファローで、この40余年間で最悪と言われる吹雪の中で孤立した韓国人観光客を救ったアレクサンダー(歯医者)・アンドレア(看護師)カンパーニャさん夫婦は、当時の自分たちの行動をこのように表現した。27日(現地時間)、自宅で会ったアレクサンダーさんは「平均的な米国人なら誰でもそのようにしたと思う」と話した。
今月23日、バンに乗ってワシントンDCから出発してナイアガラの滝に向かっていた韓国人観光客一行10人はバッファロー近隣で車両が雪の積もった溝に陥って立ち往生していた。シャベルを借りようと吹雪の中で一番近くにあった家を訪ねてきた彼らをカンパーニャさん夫婦は家の中に招き入れた。アレクサンダーさんは「普段なら滝まで車で40分の距離だが、当時の天候の中ではまるで別の惑星に行くようなものだった」としながら「彼らを再び路上に返してはいけないと考えた」と話した。
吹雪が週末の間収まらず、結局観光客一行は2泊3日間カンパーニャさん夫婦の家に留まってクリスマスを過ごすことになった。一行はこの地域を襲った冬の嵐で死亡者が続出しているということをニュースで聞いて今回のことに感謝した。
カンパーニャさん夫婦のもてなしの中で韓国人観光客一行と過ごした彼らの「クリスマス同居」はニューヨーク・タイムズで初めて紹介された。その後、NBCやABCなど放送局のインタビュー要請が殺到し、この日午後もCNNと生放送インタビューがあった。観光客のうち1人はインタビューでカンパーニャさん夫婦を「聖書に出てくる善きサマリア人のようだ」と表現した。この話を聞いたアレクサンダーは笑って否定した。アレクサンダーさんは「さまざまな背景の人々と会って楽しい時間を過ごしたのは私たち夫婦」と話した。
家に入ってきた韓国人観光客はカンパーニャさん夫婦が嵐に備えて前もって買っておいた食材と自分たちが持参したものを合わせて一緒に料理を作った。夫婦の冷蔵庫にはキムチや唐辛子味噌(コチュジャン)、粉唐辛子、酢など韓国料理の材料が備わっていた。
アンドレアさんは夫との初めてのデートを韓国飲食店で過ごしたほど韓国料理に大きな関心を持っていると話した。アンドレアさんは「最近、韓国料理に関連したYouTube動画を集中的に視聴していたが、突然韓国の人々が訪ねてきたのが運命のように感じられた」と話した。
海外旅行が好きなカンパーニャさん夫婦は今回のサプライズ訪問で、自然に次の行き先を韓国に決めることになった。アレクサンダーさんは最近動画で見た韓国のストリートフード、特にトーストを食べてみたいと話した。「有名になったことを実感しているか」という質問にアレクサンダーさんは「大学の同期だった韓国人の友人がニュースを見て私に『スターになった』というメッセージを送ってきたのを見てそうなのかと思った」としながら「でも本当に感謝しなければならないのは、今でも頑張ってくれている消防署員と警察官、除雪作業者、ボランティアメンバー」と話した。
アレクサンダーさんは韓国人観光客の訪問中に記憶に残った瞬間としてクリスマスイブだった24日、自身が応援する米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)チーム「バッファロー・ビルズ」の試合を一緒に観戦したことを挙げた。アレクサンダーさんは「バッファローがシカゴ・ベアーズを破る瞬間をみんなで一緒に見守りながら応援した。10人の国際的なバッファロー・ビルズファンを確保したことだけでも大きな収穫」と言って笑った。
12/29(木) 9:51 中央日報日本語版
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f5bf2bf23a184b3cc9fd84ee5f28d8521a2ea35