あわせて読みたい
WBC日本代表の主将はダルビッシュが適任ではないか W杯吉田麻也のキャプテンシーに思う
来年3月に日本で開催される「第5回WBC」の日本代表入りするメンバーが決まり始めている。25日も史上最年少で三冠王を獲得したヤクルト・村上宗隆(22)、DeNA・牧秀悟(24)らのメンバー入りが内定。すでに。MLBでプレーしているパドレスのダルビッシュ、エンゼルスの大谷翔平(28)、カブスの鈴木誠也(28)ら現役のメジャーリーガーも参戦を表明しており、史上最強の日本代表の呼び声も高い。
だが、いつもは敵味方に分かれて対戦している選手たちが多く、それを誰がまとめ上げていくのか-という不安要素がないわけではない。所属チームでは4番打者やエースとしてプレーしている実力派、個性派の選手ばかりだ。もちろんプライドもある。表明上はうまくいっていたとしても、わずかなことでチーム内に亀裂が走る可能性は否定できない。
そう考えると首脳陣とは別にチーム内をまとめ上げる、強いキャプテンシーを持った人間は必要だ。
先日、終了したサッカー日本代表がいい例だろう。年齢も違い、所属チームも違うチームをまとめ上げたのは、間違いない主将の吉田麻也だった。DFのレギュラーとしてグループリーグ、決勝トーナメント1回戦とフル出場した吉田はプレーでチームを引っ張っただけではない。ピッチ外でもチーム内の率先してチーム内の雰囲気作りに心を砕いたと聞く。実際、森保一監督(54)も吉田に対して「ブラボーな役割を担ってくれた」と評したほどである。
WBCの日本代表では、その役割を果たすのは誰だろうか。年齢、実績を考えればダルビッシュだ。ダルビッシュは今回、日本ハム時代の指揮官だった栗山英樹監督(61)の「一生の一度でいいから『ダルビッシュという名前を書かせてくれ』」という要請に心を動かされて、WBCのメンバー入りを快諾した。ヤクルトでプレーしていたころから栗山監督を取材してきたが、野球に対する情熱は人一倍だった。自らの野球論を信じて、あの故野村克也氏とも野球論を戦わせた聞く。その栗山監督が期待するダルビッシュならチームリーダーの素質は十分だろう。
本来なら、グラウンドで常時プレーする野手の中から主将としての適任者を選ばれるのが常識だ。だが、今回は米国チームも大谷のチームメートであるマイク・トラウト(31)やサイヤング賞3回の現役最強左腕、クレイトン・カーショー(34)ら最強もメンバーでやってくる。メジャーリーガーへの顔も必要だ。
かつてはあのイチローさん(49)でさえ、出場した2009年の「第2回WBC」ではプレッシャーに押しつぶされそうになっている。それが日の丸を背負うということだ。WBCで優勝した経験を持つダルビッシュなら、すべてをはねのけて、チームをまとめ上げると思うのだが…。(デイリースポーツ・今野良彦)
https://news.yahoo.co.jp/articles/06325e981ab98bca0e9286a7417c04fab3338be9