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韓国の輸出は2023年第1四半期「ほぼ全滅」の予測
『韓国貿易協会 国際貿易通商研究院』から「暗い」としか言えないデータが出ました。「輸出産業の景気展望指数(EBSI)」です。
Money1ではずいぶん以前にご紹介したことがありますが、これは韓国内の輸出企業に輸出展望について聞いたもので、「100」であればベースライン。
100超で上向き、100未満になれば「次の四半期の輸出景気は直前の四半期より悪化する」となります。
結果は……以下の「EBSI」の推移をご覧ください。
⇒データ出典:『韓国貿易協会 国際貿易通商研究院』
2023年第1四半期は「81.8」。2022年第3四半期が「84.4」でしたので、輸出企業は、第1四半期はさらに悪くなると見ているのです。
品目別に見ると、非常に興味深い結果となっています。
船舶:146.5
自動車・自動車部品:99.0
生活用品:96.2
鉄鋼・非鉄金属:86.4
電気・電子製品:85.3
機械類:82.3
無線通信機器・部品:82.1
化学工業製品:79.9
医療・精密・光学機器:78.9
農水産物:75.8
プラスチック・ゴム・皮革製品:75.8
半導体:73.5
繊維・衣服製品:65.6
家電:55.7
石油製品:49.7
※ベースラインは100
船舶だけ「146.5」と異常にいい数字ですが、これは欧州でLNG運搬船の需要が拡大して輸出増が見込めるからです。ただ、それでもうかるのかどうかは別問題です。
船舶以外は全品目でベースラインを下回っていますので、ほぼ全滅という予測なわけです。
特に注目したいのは半導体で「73.5」と非常によろしくありません。下から数えて4番目です。韓国の輸出の約18%を支える品目がこれではマズイでしょう。
韓国の屋台骨を支える輸出の暗雲が晴れません。
(吉田ハンチング@dcp)
https://money1.jp/archives/96302