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【JBpress】岸田首相がぶち上げた防衛費増額、なぜか竹島奪還の話にすり替わっている韓国
ハンギョレ新聞は「日本の軍事力強化と敵基地攻撃能力の推進には拍車がかかっている。日本は安保に対する懸念ばかりを強調する前に、侵略と植民地支配にさらされた韓国をはじめとする周辺諸国の憂慮を直視し、歴史をきちんと反省すべきだ。この日、日本が国家安保戦略でまたしても『独島(日本名:竹島)領有権』を主張したことは実に嘆かわしい」と日本政府の判断を痛烈に批判した。
韓国・共に民主党も「日本は軍事力膨張宣言だけでは足りず、韓国領土に対する野心を隠すことなく明らかにしたという点で座視することはできない」とまで発言している。
この通り、韓国には「日本の防衛費増額は独島を奪うためだ」と考える人が少なくない。
このように、今の韓国世論はメディアを中心に「日本は独島を奪いにくる」「日本は戦争のできる国になろうとしている」と、日本の防衛費増額を批判する記事やニュースばかりを流している。
もっとも、日本がいつ武力で竹島を奪い返すと発言したのだろうか。
2018年12月に、警戒監視中だった海上自衛隊第4航空群所属のP1哨戒機(厚木)が韓国海軍駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けたことがあったが、あれは何だったのか。日本を敵国視しているのは明らかに韓国の方だろう。
■改憲に韓国の同意が必要?
一部の韓国メディアは「今や日本は敵が攻撃を開始する前に先制的に反撃できるようになった。盾を作ると言っていた日本が槍を先に投げられるようになったわけだ。専守防衛原則の事実上破壊であり、『戦争を永久に放棄する』という平和憲法第9条第1項の無力化と言える」とまで書いている。
確かに日本政府による憲法第9条の改正の動きはあるが、これはまだ生きている。日本がいくら防衛費を上げたところで、敵が攻めてこない以上なにもできないし、現状の憲法では自国防衛ですら危ういのが事実だ。
防衛費増額については自国内からも批判の声が続出している。おまけに韓国には「戦争のできる国になろうとしている」と言われ、中国には「節約したらどうか。純粋に金の浪費だ」と揶揄された。前途多難な防衛費の増税――。今後どうなるのだろう。
増額すると表明したからには、岸田政権には必ずGDPの2%まで上げてほしいと思うと同時に、冒頭にも述べた通り資金調達法についてはもう少し検討してもらいたいと思う。そして、この流れに乗って憲法第9条を改正してはどうだろうかとも思う。
韓国・国民の力の趙賢東(ジョ・ヒョンドン)外交部1次官いわく、日本の憲法第9条改憲には、韓国との協議の上、韓国の同意が必要だそうだ。内政干渉もはなはだしい。改憲が決まったあとで韓国にはしっかりと説明してあげればいいだけだ。
今回の防衛費増額と国家安全保障戦略の彼らの反応を見ても分かるように、日本が何か決めると、韓国は虚妄や憶測で我々を批判するのがお決まりだ。どのみち批判され、邪魔をしにくるのであれば、今回のように事後報告で十分だろう。
JBpress 2022.12.23(金)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73240?page=2